【エルムS】横山和生騎手&ハイランドピーク、JRA重賞初制覇!父・横山典「一番近いライブで見られた」

スポーツ報知
力強く抜け出し、重賞初制覇を飾ったハイランドピーク(右は2着のドリームキラリ)

◆第23回エルムS・G3(8月12日・ダート1700メートル、札幌競馬場、重)

 第23回エルムS・G3(札幌)はハイランドピークが直線で抜け出し、横山和生騎手(25)=美浦・フリー=とともに重賞初制覇を飾った。

 人馬ともにうれしい重賞初制覇だ。ハイランドピークを勝利に導いた横山和は、ゴール板を駆け抜けると左手を真横に伸ばして喜びを爆発させた。デビュー8年目でJRA初タイトルをつかみ「時間がかかってしまったが、重賞を取らせてもらったのは、いろんな人や馬のおかげ」と感謝の気持ちを口にした。

 逃げ馬を行かせる形で、道中は3番手をキープ。「他の馬のことよりも、自分とハイランドピークのリズムで走れれば結果はついてくると思った」。4コーナーで逃げるドリームキラリに並びかけると、直線は力強い伸び脚を発揮。馬を信じることで能力を見事に引き出した。

 デビュー2戦目(2着)で初コンビを組み、果敢に逃げた次のレースを8馬身差の圧勝で初白星に導いた。「その時のインパクトから、重賞をいつか勝ってくれるかなと思っていた。それが実現してくれてうれしい」と、夢がかなって喜びはひとしおだ。

 アンジュデジール(5着)に騎乗していた父の横山典が「よかったね。一番近いライブで見られた」と目を細める。多くの関係者から祝福された25歳は、周囲の支えに胸を熱くしていた。(坂本 達洋)

 ◆ハイランドピーク 父トーセンブライト、母ハイランドダンス(父ゼンノロブロイ)。美浦・土田稔厩舎所属の牡4歳。北海道日高町・有限会社エスティファームの生産。通算成績は14戦6勝。総収得賞金は1億2344万2000円。重賞初勝利。馬主は島川隆哉氏。

競馬

×