【札幌記念】ゴーフォザサミット、蛯名が育った北海道で秋の飛躍につなげる勝利狙う

スポーツ報知
馬上の蛯名も落ち着きと大物感を感じ取るゴーフォザサミット

◆第54回札幌記念・G2(8月19日・芝2000メートル、札幌競馬場)

 サマー2000シリーズ第4戦の札幌記念・G2(19日)で、青葉賞を制したゴーフォザサミットが年長馬と初対決する。日本ダービーは7着に敗れ、海外初挑戦プランも白紙撤回となったが、手綱を執る蛯名正義騎手(49)=美浦・フリー=はその潜在能力を高く評価。自身にとって「原点」の地で、秋の飛躍へとつながる走りを引き出す。

 大きな可能性に期待が膨らむ。青葉賞馬のゴーフォザサミットは、今回が年長馬との初対決となる。前走の日本ダービーは前が止まらない展開のなかで中団からしぶとく伸び、0秒4差7着と地力を見せた。引き続きコンビを組む蛯名は「(ダービーに)間に合わない感じが、間に合ったのは大したもの。成長していければもっと良くなる余地はある」と、器の大きさを認めている。

 当初はベルモントダービー招待S・米G1(7月7日、ベルモントパーク競馬場)で初の海外遠征を計画していたが、貨物機のトラブルによる欠航で断念せざるをえなかった。その後は状態を見ながら札幌記念への参戦を選択。藤沢和調教師は「飛行機の都合で行けなくなったけど、順調にきていますよ」と仕上がりに不安はない。

 1週前追い切りは札幌・芝コースで、先週に新馬勝ちしたミリオンドリームズに2馬身半先行し、75秒0―12秒5で馬なり併入。手綱を執った蛯名も「落ち着いていますね。どこの場所に行っても穏やかにしているのは、なかなかできないこと」と気配の良さを感じ取っている。

 札幌記念を使った後は、菊花賞トライアルの神戸新聞杯(9月23日、阪神)を視野に入れたローテが練られている。「古馬相手にいい経験になると思う」と蛯名。飛躍の秋を見据え、試金石の一戦だ。(坂本 達洋)

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