【札幌2歳S展望】プロフェットの半弟クラージュゲリエVSブライトエンブレムの半妹ウィクトーリア

スポーツ報知
札幌2歳Sの登録馬。*騎手は想定

 第53回札幌2歳S・G3は9月1日、札幌競馬場の芝1800メートルを舞台に行われる。

 兄に2015年の札幌2歳S2着で、京成杯勝ち馬のプロフェットをもつクラージュゲリエ(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)が有力。新馬戦は前半1000メートル67秒1の超スローペースの中、しっかりと脚をため、外を回りながら直線一気に伸びて快勝した。走り、血統背景からも、このあたりが壁になる素材ではない。将来を含め、楽しみな存在だ。

 2014年の札幌2歳Sの勝ち馬ブライトエンブレムの半妹ウィクトーリア(牝2歳、美浦・小島茂之厩舎)にもチャンスがある。最内枠からハナを奪った、函館・芝1800メートルの新馬戦は3馬身差の圧勝劇。勝ちタイムは1分48秒3で、従来のレコードを一気に1秒4も更新した。母に2008年の秋華賞馬ブラックエンブレムがいる血統背景は、このメンバーに入っても随一。この母系の特性を知り尽くす小島茂之調教師の管理も大きなアドバンテージだろう。

 アフランシール(牝2歳、美浦・尾関知人厩舎)の姉ブランボヌール(父ディープインパクト)はキーンランドC、函館2歳Sを勝った洋芝巧者。ファルコンS3着の母ルシュクルも全3勝が北海道開催(函館2、札幌1)で挙げたものだけに、この条件はフィットするだろう。

 1800メートルの新馬戦から600メートル距離短縮した函館2歳Sで2着に入ったラブミーファイン(牝2歳、栗東・田所秀孝厩舎)。ゆったり追走できるこの距離で当然期待感はアップする。

 今回と同じ条件のコスモス賞で強い勝ち方を見せたナイママ(牡2歳、北海道・田部和則厩舎)。やや重馬場での勝利だったが、息の長い脚は魅力。洋芝なら良でも十分こなすだろう。

 新馬戦の勝ちっぷりが良かったトーセンギムレット(牡2歳、美浦・萱野浩二厩舎)、初戦で良血ミディオーサに競り勝ったエメラルファイト(牡2歳、美浦・相沢郁厩舎)、旋風を起こしているヴィクトワールピサ産駒のクリスタルバローズ(牡2歳、美浦・奥村武厩舎)もエントリーした。(大上 賢一郎)

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