【小倉2歳S】武豊騎手、ファンタジストで連覇! JRA通算4000勝にあと5

スポーツ報知
小倉2歳S連覇で4000勝にあと5に迫った武豊

◆第38回小倉2歳S・G3(9月2日・芝1200メートル・小倉競馬場、良)

 小倉2歳Sは3番人気のファンタジストが優勝。昨年のアサクサゲンキに続く連覇を決めた武豊騎手(49)は土日で5勝を荒稼ぎ。JRA通算4000勝にあと5とした。

 4000勝への歩みを速める天才が、夏の小倉を今年も鮮やかに締めくくった。スタートをスムーズに出すと、武豊はファンタジストを3頭雁行(がんこう)の先行集団の外で収めた。直線入り口まで馬なりで抜群の手応え。追い出してしっかりと加速させると、後続の大混戦を尻目に、最後は流して2着に1馬身4分の3差をつけた。

 「完勝でした。周りが行かなかったので、楽に先行できました。まだ子供っぽいけど、馬体がすごく良くなっていました。2戦目で強いレースだったと思います」。初戦から16キロ増の464キロにパワーアップした相棒を小倉2歳チャンプに導いた名手。昨年のアサクサゲンキに続く連覇で、小倉記念のトリオンフに続く今年の夏の小倉での重賞2勝目に、ウィナーズサークルを囲むファンから“ユタカコール”が響いた。

 梅田調教師は満面の笑み。「着差以上に内容が良かったね。今の時期のレッツゴードンキよりも絶対に上。マイルくらいまでは何とか学習させていきたい」。厩舎の先輩G1馬を引き合いに高い評価を示しつつ、今後の成長を願った。

 次走は未定だが、大目標は朝日杯FS(12月16日、阪神)。ユタカも「距離は延びてもやれると思うし、非常に楽しみ」と期待を隠さない。この日は9Rでも勝利を挙げ、土日で5勝と一気にカウントダウンは進み、JRA通算4000勝まであと5。「もうちょっと頑張って、今日くらいに達成できれば良かったけど。一日も早く達成できるように頑張ります」。秋競馬の中心にもやはりこの男がいる。(宮崎 尚行)

 ◆ファンタジスト 父ロードカナロア、母ディープインアスク(父ディープインパクト)。栗東・梅田智之厩舎所属の牡2歳。北海道日高町・Shall Farmの生産。通算2戦2勝。重賞は初勝利。総収得賞金は3850万4000円。馬主は広崎利洋氏。

競馬

×