今年のダービー馬ワグネリアンの母ミスアンコールが震災で不運の死 けい養先の牧場で1頭だけが犠牲に

スポーツ報知
第85回日本ダービーでワグネリアンに騎乗の福永祐一騎手は、ゴール後雄たけびをあげガッツポーズ(5月27日、東京競馬場)

 今年の日本ダービー馬ワグネリアンの母ミスアンコール(12歳)が、6日に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震により、けい養先の北海道安平町・ノーザンファームYearlingで死んでいたことが9日、分かった。

 同牧場のある安平町では震度6強を観測。地震が発生した午前3時8分頃の同馬は夜間放牧中で、明け方に左後肢の飛節の骨折が判明し、安楽死となった。繁殖牝馬として預託されていたノーザンファームの吉田勝己代表は「(牧場については)おおむね無事だと伝えていましたが、ノーザンファームでただ1頭、犠牲になってしまいました。金子真人オーナーにも伝えてあります」と説明した。

 ミスアンコールは父が2004年日本ダービー馬のキングカメハメハ、母は重賞6勝のブロードアピールで、ともに金子真人オーナーが所有していた馬による配合。現役時代は1勝だったが、繁殖牝馬として今年の日本ダービーを勝ったワグネリアン(父ディープインパクト)を送り出した。産駒は他にも、ワグネリアンの全弟にあたるカントル(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎、父ディープインパクト)がデビューを目指して調整中。1歳と当歳はともにディープインパクト産駒の牝馬がいる。

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