藤田菜七子、初の新馬戦V&初の騎乗機会連勝!今年JRA19勝目

スポーツ報知
中山6Rで新馬戦初Vを飾った菜七子。満面の笑みで喜びを示した

 JRA女性騎手の最多勝利記録を更新した藤田菜七子騎手(21)=美浦・根本厩舎=が15日、中山競馬場で自身初の騎乗機会2連勝を達成した。6Rではデビュー3年目で初の新馬戦Vを飾ると、続く騎乗となった8Rも勝利し、8月19日に続く自身2度目の一日2勝。今年のJRAでの白星を19に伸ばし、20勝に王手をかけた。

 逃げたかと思えば、後方から豪快な差し切り。自在にタクトをふるう菜七子が、中山で存在感を示した。

 まずは6R。5番人気のハルサカエ(牝2歳、美浦・大竹厩舎)を迷わずハナへ導く。「午前中から前が残っている印象だったので頑張らせた。スタートも速かったですね」。2着馬の追撃を首差しのいで、自身初めての新馬戦V。所有馬初出走の斉藤栄一オーナーにも初勝利をもたらした。

 8Rでは一転、9番人気のコウユーホクト(牡3歳、美浦・竹内厩舎)を中団後方へ。「速い馬が数頭いたので、それらを見ながら後ろで運んだ。いい脚でした」。大外一気で粘る2着馬に4分の3馬身差をつける勝利。一日2勝は8月19日(新潟3、7R)に続く2度目。的確な判断で初の騎乗機会2連勝を決めた。

 今年のJRA19勝目で通算39勝。JRAでは憧れのリサ・オールプレス騎手=ニュージーランド=(15年7月19日、福島10、12R)以来の女性騎手の騎乗機会連勝にも、21歳は「チャンスを頂いているおかげです」と感謝を忘れない。16日は再び中山のファンの前で7鞍に騎乗。今年20勝&通算40勝の節目のVを目指す。(川上 大志)

 ◆菜七子新馬戦メモ

 今回を含めて68回騎乗して【11462】。1番人気での騎乗はない(2番人気は4度あって【0013】)。厩舎別では、所属する根本厩舎が最多の25度。大竹厩舎は新馬では初の騎乗だった(他のクラスを含めても今回が2度目)。

 ◆JRA女性騎手の新馬V

 JRA女性騎手の新馬戦勝利は、01年7月14日に牧原由貴子がスピードオーバーで記録して以来。牧原は初勝利(96年3月17日、中山、アラビアンナイト)を含め、全34勝中6勝を新馬で挙げている。また、細江純子、西原玲奈がそれぞれ新馬で1勝している。

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