【セントライト記念】ジェネラーレウーノ、重賞2勝目!日本ダービー16着の反省生かし、改良馬具でイレ込み対策実った!

スポーツ報知
2番手から直線で抜け出したジェネラーレウーノ(左)。レイエンダ(右)の追撃を退けた

◆第72回セントライト記念・G2(9月17日・芝2200メートル・中山競馬場、良)

 菊花賞(10月21日、京都)トライアルの第72回セントライト記念・G2が17日、中山競馬場で行われ、皐月賞3着馬ジェネラーレウーノ(田辺)が好位抜け出しで、重賞2勝目を挙げた。

 どよめきを歓声に変えたのは、ジェネラーレウーノだった。大逃げを打ったタニノフランケルを目標に、3コーナー過ぎから進出を開始。長く脚を使ってラスト100メートルでパスすると、最後まで脚いろは衰えず2、3着馬の追撃も振り切った。

 レース前の作戦はハナ。先手を主張されても、自分のリズムを崩さなかったことが勝因となった。「2番手でもうまく落ち着いていた。3角過ぎで逃げ馬のペースが上がって早めに追いかける形になったが、脚は残っていたのでかわす時は楽だった。ダービーも期待していたが、同じ2番手でもらしくない競馬だったので、今回は気分を損ねないように行こうと。それがいい方向に出た」。会心のパフォーマンスで手にした相棒の重賞2勝目に、田辺は満足げだった。

 陣営の作戦もはまった。日本ダービー(16着)は、装鞍所からテンションが高く、レースでもイレ込んで失速。矢野調教師は「パシュファイヤーに虫よけのネットを張って、さらに視界を制限したことで、もっとおとなしくなった。ドンピシャだった」と満足そうな表情。馬具を改良してレース前まで装着し、落ち着いた状態で臨めたことが好走につながった。

 皐月賞でハイペースを追走しながら3着に粘ったように、能力は高い。ひと夏を越して「でかくなって、パワーがついた。成長を感じる」と矢野師は手応えを感じていた。今後は「そこ(菊花賞)を目指しつつになるとは思いますが、オーナーとも相談して他の選択肢も含めて考えていきたい」と説明。いずれにせよ、世代トップクラスの力を改めて示し、堂々とG1に駒を進める。(西山 智昭)

 ◆ジェネラーレウーノ 父スクリーンヒーロー、母シャンハイロック(父ロックオブジブラルタル)。美浦・矢野英一厩舎所属の牡3歳。北海道日高町・新生ファーム生産。通算7戦4勝。総収得賞金1億4216万6000円。主な勝ち鞍は京成杯・G3(18年)。馬主は(株)Gリビエール・レーシング。

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