【神戸新聞杯】ワグネリアンの友道調教師、福永騎手が頭蓋骨骨折も「代役考えてない」

スポーツ報知
ワグネリアンの友道調教師

◆第66回神戸新聞杯・G2(9月23日・芝2400メートル、阪神競馬場)

 JRAは17日、前日16日の阪神6Rで入線後に落馬していた福永祐一騎手(41)=栗東・フリー=が、12R後に受診した競馬場外の病院での診察で頭蓋骨骨折、気脳症と診断されたことを発表した。17日に阪神競馬で騎乗予定だった全8鞍が乗り替わりとなったが、検査の結果、症状の程度は軽いという。23日の菊花賞(10月21日)トライアル、第66回神戸新聞杯・G2(阪神)で秋初戦を迎える日本ダービー馬ワグネリアンには騎乗する見込みとなっている。

 ワグネリアンを管理する友道調教師は17日、阪神競馬場で取材に応じ、「朝に電話で話したけど、本人(福永)は元気そうで『大丈夫』と言っていました。今のところ代役は考えていません」とホッとした表情を浮かべた。

 ユーイチとのコンビで世代の頂点に立った愛馬は日本ダービー優勝後、福島・ノーザンファーム天栄へ放牧に出て8月22日に帰厩。栗東で順調にメニューを消化してきた。「レース直後は疲れはあったが、すぐにリフレッシュできた。10キロくらい増えると思う」と友道師。この馬体が太めではなく、夏を越しての“進化”であることを12日の1週前追い切りで証明している。栗東・CWで3頭併せを行い、6ハロン83秒3―11秒9で楽々と最先着した。

 中間は目立つほどテンションが高ぶることもなく、友道師は「ふだんも落ち着いている」と精神面の充実も明かす。今後の路線決定は神戸新聞杯の内容次第だが、まずは昨年のレイデオロ同様に阪神2400メートルを制し、大舞台へ勢いをつける。

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