【スプリンターズS展望】春の短距離王ファインニードルVS3連覇を狙うレッドファルクス

スポーツ報知
スプリンターズSの出走予定馬。*騎手は想定

 秋の短距離王決定戦、第52回スプリンターズステークス・G1が30日、中山競馬場の芝1200メートルを舞台に行われる。

 今年の高松宮記念を勝ったファインニードル(牡5歳、栗東・高橋義忠厩舎)は、休養明けの前走・セントウルSで1着。久々、58キロ、重馬場を克服しての勝利は価値が高い。昨年は12着だったが、今シーズンの充実ぶりはまさに別馬。4戦3勝で唯一の黒星は香港チェアマンズスプリント(4着)。手の合う川田騎手とのコンビで、春秋スプリントG1制覇を狙う。

 3連覇を目指すレッドファルクス(牡7歳、美浦・尾関知人厩舎)は、騎乗停止のMデムーロ騎手から戸崎騎手に乗り替わり。高松宮記念8着、安田記念9着で衰えを指摘する声もあるが、阪急杯の豪脚を見ても、展開が向けば、まだ戦えるはずだ。

 スプリンターズS2着、高松宮記念2着2回の現役屈指の短距離ホースのレッツゴードンキ(牝6歳、栗東・梅田智之厩舎)。岩田騎手とのコンビで桜花賞以来のG1制覇なるか。

 昨年の高松宮記念優勝馬セイウンコウセイ(牡5歳、美浦・上原博之厩舎)は、前走の函館スプリントSで久々の勝利を挙げ復調気配。スムーズなレースで勝機をうかがう。道悪は得意だ。

 モレイラ騎手との初タッグで一気に覚醒、キーンランドCで重賞を初制覇したナックビーナス(牝5歳、美浦・杉浦宏昭厩舎)。過去重賞を勝ちきれなかったのがウソのような2馬身半差の完勝だった。再びのコンビ結成で一気にG1ホースに登り詰めるか。

 CBC賞、北九州記念で重賞連勝中のアレスバローズ(牡6歳、栗東・角田晃一厩舎)、昨年の3着馬ワンスインナムーン(牝5歳、美浦・斎藤誠厩舎)、香港馬の老雄ラッキーバブルズ(セン7歳、香港・ルイ厩舎)、夏のアイビスサマーダッシュを勝った快速牝馬ダイメイプリンセス(牝5歳、栗東・森田直行厩舎)、重賞2、3、2着の安定株ラブカンプー(牝3歳、栗東・森田直行厩舎)も争覇圏か。

 前走のキーンランドC(4着)で初の1200メートル戦を経験したキャンベルジュニア(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎)は、2度目の距離で慣れを見込めば前進も。武豊騎手に乗り替わるラインスピリット(牡7歳、栗東・松永昌博厩舎)もエントリー。(大上 賢一郎)

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