【こちら日高支局です・古谷剛彦】オータムセールは2日連続で売却率7割超 最終日3日も注目

スポーツ報知

 北海道新ひだか町静内の北海道市場で、1日から「オータムセール」が開催されている。台風24号の影響が心配されたが、1日は比較展示を1時間遅れの午前9時半にスタートし、そのままセリも遅れて始まった。

 札幌から静内に向かう途中、雨風が強く、道路の所々で冠水している場所もあり、運転も気を使っていたが、思っていた以上に早く、台風が過ぎ去ったことで、比較展示が始まる時には雨も上がった。阪神競馬が順延したことで、購買関係者も決して少なくなく、市場も活気があった。

 1日と2日は、サマーセールを前に申し込みを締め切っている馬たちの上場で、オータムに照準を絞り、初めて市場に上場された馬が大半を占める。成長を待つ形で、5月以降の遅生まれや小柄な馬が目立つが、1日の売却率は74.43%(前年比0.8ポイント増)を誇った。2日は70.51%と、初日より数字は落ちたが、2日連続で7割の売却率を超えた点は、評価できる。

 これまでの最高価格は、1日に上場されたアグネスラズベリの17(牡、父ダイワメジャー)が2500万円(税別)で、荻原昭二氏が落札した。母は07年函館スプリントSを制すなど、短距離重賞で活躍していた。その他、1千万円超えが2頭いた。また、2日も、この日の最高価格となるアンケセナーメン2017(牡、父ヘニーヒューズ)の1450万円など2頭が1千万円超えとなった。

 3日は、サマーセールから再申し込みを行った馬たちの上場となる。サマー→オータムは、売れ残り的なイメージがあるかもしれないが、過去にキストゥヘヴンがサマーの主取り価格を大きく上回る970万円で落札され、桜花賞馬に輝いた。昨年の札幌2歳Sで3着に健闘したダブルシャープは、サマーとオータムともに主取りになっている。一度、セリで静観したという先入観が、掘り出し物を逃す可能性もある。最終日となる3日の動向も注目して頂きたい。オータムセールの結果は次回の当欄で報告する。(競馬ライター)

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