【府中牝馬S】ディアドラ首差で重賞連勝!ルメール騎手、秋華賞アーモンドアイ3冠奪取へ弾み

スポーツ報知
ディアドラ(手前)が鋭い切れ味で重賞4勝目を飾った

◆第66回府中牝馬S・G2(10月13日・芝1800メートル、東京競馬場、良)

 第66回府中牝馬S・G2は13日、東京競馬場で行われ、1番人気のディアドラ(ルメール)が上がり最速の32秒3を繰り出し、首差で重賞4勝目を飾った。同馬にはエリザベス女王杯(11月11日、京都)の優先出走権が与えられるが、目標に置く香港カップ(12月9日、シャティン)に向けて弾みがつく勝利となった。

 力強く差し切った。後方3番手で直線を迎えたディアドラ。徐々に加速すると、ラスト200メートルを切ってエンジン全開。先に抜け出した2着リスグラシューをめがけて一直線に伸びた。最後は首だけかわして重賞2連勝を達成。ルメールは「後方からで心配したが、直線はすごくいい脚を使った。コンディションがトップレベルに戻ってきた」と上がり最速32秒3の豪脚に満足げ。アーモンドアイと挑む秋華賞での牝馬三冠に向けて、「いいリズムで向かえます」と笑顔を見せた。

 馬体重は前走から8キロ増。橋田調教師は「まだ次の目標があるから余裕残しの体だった。ただ、体が充実してきたし、上背も伸びている。新馬の時から40キロくらい増えていて、成長力がこの馬のすごくいいところ」と目下の充実ぶりを強調した。

 天皇賞・秋(28日、東京)の登録も検討するが、今年の最大目標は香港C・G1(12月9日、シャティン・芝2000メートル)。「ドバイも合ったし、香港もコース、馬場ともに合うと思うんですよ」と橋田師。3月のドバイ・ターフ(3着同着)で得た経験を糧に、海外初タイトルを狙う。(西山 智昭)

 ◆ディアドラ 父ハービンジャー、母ライツェント(父スペシャルウィーク)。栗東・橋田満厩舎所属の牝4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算成績は19戦7勝(うち海外1戦0勝)。総収得賞金は3億2675万3500円(うち海外3095万6500円)。主な勝ち鞍は17年秋華賞・G1、18年クイーンS、17年紫苑S(以上G3)。馬主は森田藤治氏。

 <ルメールJRA通算900勝> クリストフ・ルメール騎手(39)=栗東・フリー=は13日の東京11Rでディアドラに騎乗して1着となり、史上42人目、現役20人目となるJRA通算900勝を達成した。02年12月7日の初騎乗から4743戦目での到達。重賞は17年日本ダービー(レイデオロ)などG1・17勝を含む68勝。

 ルメール騎手「すごくいい気持ち。東京競馬場で達成できたことは素晴らしいです。あした(秋華賞のアーモンドアイ)はもちろん3冠を取りたい。すごく楽しみなレースです。みなさん応援してください」

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