新人・山田敬士騎手、距離錯誤で14日から騎乗停止 新潟6Rダート2500メートルで1周目からスパート

スポーツ報知
新潟6R距離錯誤で騎乗停止になった山田騎手

 新潟競馬で史上初のアクシデントが起こった。ルーキーの山田敬士騎手(21)=美浦・小桧山厩舎=が13日の新潟6Rで競走距離を錯誤したため、きょう14日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止処分を受ける、前代未聞の“事件”となった。

 新潟6R(3歳上500万)はダート2500メートルで行われ、スタート地点は向こう正面の2コーナー寄り。1周1472・5メートルのコースを1周半強する設定。だが、2番人気のペイシャエリートに騎乗した山田騎手は1周目の直線手前から、なぜか早々とスパート。直線でムチが入るほどで、後続を離してゴール板を通過すると、レースが終わったかのように減速した。

 当然ながら2番手以降の馬はレースを普通に継続していたため、2コーナーでは馬場の中央から外めをゆったり流していた山田騎手とペイシャエリートを内からかわすことに。過ちに気がついた山田騎手は2周目に入った向こう正面で馬群に合流したが、そこから盛り返す力は余っておらず、勝ち馬から4秒8差の12頭立ての最下位に敗れた。

 山田騎手は今年3月デビューの21歳。JRAで7勝(通算292戦)を挙げている。事態を重くみたJRAはすぐさま、きょう14日から山田騎手の騎乗停止を決定。14日に新潟で騎乗を予定していた全8鞍は1R杉原54キロ、2、5、9R西村淳、3R荻野極53キロ、4R川又56キロ、6R菊沢53キロ、7R原田55キロにそれぞれ乗り替わりとなった。

 ◆山田 敬士(やまだ・けいし)1997年9月18日、東京都生まれ。21歳。美浦・小桧山厩舎。今年の3月3日にデビューし、4月14日の福島6Rで31戦目にして初勝利。今回のアクシデントはデビューから290戦目で起こった。目標とする騎手は武豊。血液型O。特技はダンス、料理。

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