【菊花賞】エタリオウ、史上初1勝馬の壁越える!

スポーツ報知
スタミナ自慢のエタリオウが1勝馬初の菊花賞制覇を狙う

◆第79回菊花賞・G1(10月21日、芝3000メートル、京都競馬場)

 ダービー馬不在の今年の菊花賞。今年のダービー馬ワグネリアンの友道厩舎が送り出す神戸新聞杯2着馬エタリオウには、史上初の1勝馬による菊制覇の快挙がかかる。

 史上初の偉業が手の届くところにある。菊花賞は過去78回、1勝馬が一度も勝っていないレース。しかし、エタリオウを送り出す友道調教師には手応えがある。「もともと長い距離でいいと思っていた。3000メートルあっても良さそう」と高い長距離適性を感じ取っている。

 前走の神戸新聞杯は2着。最後方からの追走だったが、直線では大外から上がり最速となる33秒9の脚で僚馬のワグネリアンを猛追した。「前走はすごくいい脚を使った。3000メートルでも楽しみ」。キセキに騎乗した昨年に続く連覇を狙うMデムーロも厚い期待を寄せる。

 生粋のステイヤーかもしれない。普段の調教をつける大江助手はこう証言する。「心肺機能がものすごく高い。息の入りもいいし、少々のことで乱れません。あと、省エネというか、走りに無駄がない点もステイヤーらしさを感じさせますね」。まだ幼さの残る気性はブリンカー+メンコ(覆面)の馬具でカバー。このスタイルが定着した青葉賞から〈2〉〈4〉〈2〉着。レース内容も格段に良化している。

 11日の栗東・CWコースでは7ハロン96秒6―12秒4と長めを追われ、力強い伸び脚で叩いた上積みを感じさせた。「これで変わってくると思う。当日までに問題なく仕上がるでしょう」とトレーナー。この大舞台は春から照準を定めていた。譲れない最後の1冠を必ず手にする。

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