【菊花賞 「菊へ充電させてもらいました~この馬ヤバいよ~」】迫力満点グロンディオーズ、操縦性アップ

スポーツ報知
5馬身追走から併走馬を突き放しにかかるグロンディオーズ(左)

◆菊花賞追い切り(10月17日、美浦トレセン)

 焦らず着実に大舞台へ歩んできた。グロンディオーズは、前走の信濃川特別で1000万を勝ち上がったばかりだが、通算4戦3勝で全レースで上がり最速をマークと非凡な素質を秘める。美浦・Wコースで3頭併せの最終追いは、いっぱいに追って64秒8―12秒5の好時計で僚馬を突き放して迫力満点。田村調教師は「前走後の放牧から帰ってきて馬の感じが全然違う。もともと体幹や心肺は良かったが、操作性も良くなっている」と成長ぶりにうなずく。

 デビューは今年2月。春のクラシックには間に合わなくても、じっくり成長を促してきた。「すごく大事にゆっくりと育ててきて、あまり(間隔を)詰めて使いたくなかった。成長を阻害したくないので」と指揮官。トライアルを使わず直行するのも、陣営の期待と能力への信頼の表れだ。

 昨年の覇者キセキと同じルーラーシップ産駒で、目黒記念を制したムスカテール(父マヤノトップガン)の半弟と、血統面から長距離適性は期待できる。初コンビを組むモレイラも、過去のレース映像をチェックして「距離は全く問題ないと思う。すごいポテンシャルがある」と好印象だ。黒光りする馬体には、未知の魅力が詰まっている。(坂本 達洋)

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