【菊花賞 「菊へ充電させてもらいました~この馬ヤバいよ~」】馬体完全回復フィエールマン 素質にルメールも期待

スポーツ報知
一戦必勝のフィエールマンがキャリア4戦目でG1タイトルを手にするか

◆第79回菊花賞・G1(10月21日、芝3000メートル、京都競馬場)

 “一走入魂”。フィエールマンがラジオNIKKEI賞(2着)から菊花賞直行という異例のローテーションを選択した理由だ。手塚調教師は「レースで目いっぱいに走っちゃうから消耗する。前走は暑さもあったけど、450キロ(レース前は476キロ)くらいになっていたからね」と説明した。

 目標を秋に定めて、じっくり調整したこともあり、馬体は完全に回復。「牧場にいた時から、本番に向けていい調整をしてきたし、状態はいい。牝馬みたいな体つきをしているから細くみえるけど、ポテンシャルはある。血統、体形、性格的にも距離はもつかなと思っています」と手塚師は期待を込めて送り出す。

 レースを楽しみにしているのは新コンビのルメールも同様だ。「お母さんはフランスの馬で、乗ったことはなかったけど、すごくいい馬だった。この馬も素質が高そう」。04年にイタリアG1を勝ち、同年のジャパンC(7着)にも参戦したリュヌドールを思い出しながら、母子G1制覇に思いをはせた。まだキャリアは浅いが、常に全力を出し切る真面目なディープインパクト産駒が、虎視眈々(こしたんたん)と頂点を狙う。(西山 智昭)=おわり=

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