【菊花賞】混戦のラスト1冠!最多8勝の3つの枠、アイトーン、ブラストワンピース、ジェネラーレウーノがカギ握る

スポーツ報知
好枠を引き当てたブラストワンピースに陣営は満足

◆第79回菊花賞・G1(10月21日、芝3000メートル、京都競馬場)

 第79回菊花賞(21日、京都)の枠順が18日、決まった。最多タイの8勝を挙げる好枠にはアイトーン、ブラストワンピース、ジェネラーレウーノが入った。なお、馬券はきょう19日に一部ウインズで金曜日発売される。

<堂々の逃げ宣言> アイトーンが最多タイの8勝を挙げる最内枠を引き当てた。枠順を確認した五十嵐助手は「行くしかない。いいですね」と堂々の逃げ宣言。99年ナリタトップロード(3番人気)、12年ゴールドシップ(1番人気)の人気馬が1番枠から制したが、8番人気で優勝した09年のスリーロールス、15番人気で2着に激走した08年のフローテーションなど、伏兵が波乱を呼んだ枠でもある。

 これまでの最長距離は2000メートルだが、「実際に走ってみないと分からないところはあるが、もともと距離が長いのはいいと思っていた」と五十嵐助手は意欲をのぞかせる。父は11年天皇賞・春2着のエイシンフラッシュと同じキングズベストで、母の父には99年天皇賞・春を勝ち、98年菊花賞2着のスペシャルウィーク。侮れない雰囲気が漂ってきた。(橋本 樹理)

<奇数枠も大竹調教師「問題ない」> 関東の大将格ブラストワンピースは2枠3番に決まった。大竹調教師は「いいところでよかった。できれば偶数枠がよかったが、問題ないでしょう。いい枠が当たりました」と満足げ。3番枠からは近年だけでも13年エピファネイア、16年サトノダイヤモンドが勝利を飾り、最多タイの8勝をマークしている。

 日本ダービー(5着)、新潟記念(1着)はともに「ゲートの中でソワソワした」(大竹調教師)と、スタートで立ち遅れ。後入れの偶数枠がベストだが、追い切り後のゲート練習では問題なくスムーズな発馬を見せた。仮に遅れたとしても、しまいの脚は確実。「先週よりも刺激に対する反応が良くなった」とトレーナーは確かな良化を感じている。奇数枠でも好績を残しているゲートなら悲観する要素はない。(石野 静香)

<矢野調教師「歓迎枠」> ジェネラーレウーノの矢野調教師は、希望通りの絶好枠に思わず声を弾ませた。「よしよし! よかった。2か4か6が欲しかったので歓迎枠ですね」と、持ち前の先行力を生かせるイメージを膨らませた。

 4番枠の勝ち馬は15年のキタサンブラック以来で、ダービーを大敗して、セントライト記念を制して挑む臨戦過程は同じだ。この“吉兆”を知った矢野師は「騒がれちゃうかもしれないね(笑い)。結果も一緒になればいいです」と、さらに声のトーンが上がった。

 直前の長距離輸送を避けるため、13日から栗東へ移動して、仕上がりも進んでいる。指揮官は「前走もかなり強い競馬をしているし、前走並(の状態)ではいける。精神面も含めてちょうどいい状態で、馬の力は出し切ってくれると思う」と力を込めた。(坂本 達洋)

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