【富士S】ロジクライ2年9か月ぶり重賞2勝目!ルメール重賞騎乗機会3連勝!

スポーツ報知
2番手から早めに抜け出したロジクライ(右)は後続に2馬身差をつけ完封した

◆第21回富士S・G3(10月20日、東京・芝1600メートル、良)

 第21回富士S・G3が20日、東京競馬場で行われ、2番人気のロジクライが2番手から抜け出して優勝。16年シンザン記念以来、2年9か月ぶりの重賞2勝目を飾った。鞍上のクリストフ・ルメール騎手(39)はJRA重賞で騎乗機会3連勝と好調ぶりを示した。

 文句なしの完勝だった。2番人気のロジクライは、残り200メートル付近で先頭に躍り出ると、2馬身のリードを保ったまま悠々とゴール板を駆け抜けた。府中牝馬Sのディアドラ、牝馬三冠を達成した秋華賞のアーモンドアイに続いて、ルメールは見事に重賞騎乗機会3連続Vだ。「すごくうれしい。人気馬に乗りますから、いつも通り頑張りました」と、してやったりの笑顔だ。

 好スタートから逃げるマルターズアポジーをマークする形で、道中は楽に2番手をキープした。今回が初コンビだった鞍上は、前走の映像をチェックして「いいペースを維持することができるので、いいポジションを取りたかった。だんだんペースアップしていって、馬の反応もよかった」とイメージ通りの好騎乗。須貝調教師も「クリストフには、なるべく好位で、と話していた。安心して見ていられました」と手綱さばきを褒めちぎった。

 シンザン記念以来の重賞2勝目を挙げた同馬は、マイルCS(11月18日、京都)に向かう見込みだ。須貝師は「強い勝ち方ができたので、馬の状態が良ければ考えていきたい」と初のG1挑戦も示唆。好調の名手に導かれた5歳馬が大舞台でも躍動するかもしれない。(坂本 達洋)

 ◆ロジクライ 父ハーツクライ、母ドリームモーメント(父マキアヴェリアン)。栗東・須貝尚介厩舎所属の牡5歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算13戦5勝。総収得賞金は1億6375万6000円。主な勝ち鞍はシンザン記念(16年)。馬主は久米田正明氏。

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