【京都新馬戦】素質馬ぞろいの一戦はワールドプレミアが快勝 武豊騎手「楽しみですね」

スポーツ報知
1着・武豊騎手鞍上のワールドプレミア(左)

 10月21日の京都5R・2歳新馬(芝1800メートル、13頭立て)は単勝1・8倍の1番人気だったワールドプレミア(牡、栗東・友道康夫厩舎、父ディープインパクト)が直線で抜け出し、デビューVを飾った。勝ち時計は1分48秒0。

 1000メートル通過が60秒4という淀みないペースを中団から追走。勝負どころで手綱が動いたが、直線で外からメイショウテンゲンが迫ると、さらにギアを上げるように加速。ラスト50メートルで逃げた3番人気のエスポワールをとらえ、外から詰め寄るメイショウテンゲンの猛追も首差しのいだ。

 素質馬ぞろいの一戦を制し、騎乗した武豊騎手は「いい脚でしたね。ただ、本気で伸びたのは一瞬だけ。道中もふらふら、抜け出してからもふらふらしていました。楽しみですね。背中がいい馬ですから」と高く評価した。

 「直線でふわっとしたようですが、時計も速いですからね」と友道調教師もホッとした表情。菊花賞当日の芝1800メートルの新馬戦は、08年にアンライバルド(翌年の皐月賞馬)がV。3着ブエナビスタ(同牝馬2冠)、4着スリーロールス(同菊花賞馬)と翌年のクラシックの5つのうち4勝した(ダービー2着がこのレース2着のリーチザクラウン)ことから、のちに“伝説の新馬戦”と呼ばれた。同じ条件でのデビューVに、「来年につなげたいですね」と笑顔を浮かべた。今後は未定。

 同馬の母マンデラはジャックルマロワ賞など欧州G1を3勝し、現在は種牡馬となっているマンデュロの半姉。全兄には12年のきさらぎ賞、14年の読売マイラーズCを勝ったワールドエースがいる。16年のセレクト当歳セールでは2億4000万円の高値で落札されていた。

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