【天皇賞・秋「世代の見方」1】現役最強馬は?東西トレセン・スタッフ100人に聞きました

スポーツ報知
現役で最も強い馬は?

◆第158回天皇賞・秋・G1(10月28日・芝2000メートル、東京競馬場)

 昨年の王者キタサンブラックが引退したことで古馬の王道路線は混沌(こんとん)としている。ポスト・キタサンブラックはどの馬か。〈1〉トレセン・アンケート編、〈2〉データ編、〈3〉牧場編の3回に渡って、秋の古馬路線を占う。

 古馬の王道路線はG1・7勝馬キタサンブラックの引退により、主役不在の“戦国時代”に突入した。「現役最強馬はどの馬だと思いますか?」。この問いに、頭を悩ませる読者も多いかもしれない。そこで、東西トレセンスタッフ100人にアンケートを実施してみた。

 結果は予想を上回る6割超え(61票)の支持を集めたのが、秋華賞で史上5頭目の牝馬3冠を成し遂げたアーモンドアイ。騎手時代にG1級競走15勝を挙げた柴田政人調教師は「体の使い方が柔らかい。直線では体が沈む」と絶賛。タイムリーだったこともあるが、「オークスで抜けて強いと感じた」(相沢調教師)など、ジャパンCと同舞台での走りに感嘆の声もあった。票数は少ないが、ダービー馬ワグネリアン(3票)やブラストワンピース(2票)の名もあった。「ブラストが新潟記念で古馬を倒したように3歳のレベルも高い」と某助手。3歳世代への期待は古馬に核がいない現状を表していると言えそうだ。

 23票で2位に続いたのが、今年の大阪杯覇者スワーヴリチャード。安田記念(3着)で評価を落とす声もあったが、「2000メートルだと特に強いし、4歳のレベルは高い」(津村騎手)など乗り手からの称賛が多かった。3位の7票にとどまったレイデオロとともに天皇賞・秋の走りが再浮上のポイントとなりそうだ。

 3票のオジュウチョウサンを含め、トレセン内でも新たなスター誕生を待ち望む声は多い。“ポスト・キタサンブラック”を巡る争いから、今秋も目が離せない。

競馬

×