【エリザベス女王杯】馬なりで加速カンタービレ、好調維持

スポーツ報知
カンタービレ(手前)は坂路で速いラップを刻んだ

◆エリザベス女王杯追い切り(7日・栗東トレセン)

 秋華賞3着馬カンタービレは、ソフト調整で好調維持に努めた。栗東の坂路へ入り、トーセンビクトリー(6歳オープン)と併せ馬。全くの馬なりのまま加速し、ラスト2ハロンは12秒0、12秒4の高速ラップで僚馬を2馬身引き離した。

 この中間は坂路で軽めも含めて4本の追い切りを消化。「前走はG1に向けてつくっていったため、ローズS後より疲れが見られたので、軽い運動を長めに取り入れてきた。前走の状態を維持してG1を迎えられる」。オーバーワークにならないような調整で好調を維持し、辻野助手は納得の表情を浮かべた。

 これまでは立ち回りのうまさを生かしてきたが、秋華賞は出遅れから33秒9の脚で追い上げて3着。想定外のスタートから新たな一面が引き出された。「あれだけの脚を使って収穫あるレース。春からの成長だと思う。春は2000メートルを超えるとどうかと思ったが、今ならこなしてくれるんじゃないか」と辻野助手。Cデムーロの手腕も含めて期待に胸を膨らませた。(橋本 樹理)

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