【マイルCS展望】名手ムーア騎手とコンビを組むアエロリットVS春秋マイルG1制覇を狙うモズアスコット

スポーツ報知
マイルCSの出走予定馬。*騎手は想定

 第35回マイルチャンピオンシップ・G1は11月18日、京都競馬場の芝1600メートルを舞台に行われる。

 前走の毎日王冠をレコードに0秒3の好タイムで逃げ切ったアエロリット(牝4歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)は末脚の持続力が最大のセールスポイント。NHKマイルC優勝、安田記念2着と距離はマイルが最適条件。今回初めてコンビを組む名手ムーア騎手が特性を最大限に引き出しそうだ。

 安田記念の勝ち馬モズアスコット(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)の武器は、フランケル譲りの爆発力。馬体にやや余裕があったスワンSは鼻差の2着に敗れたが、ひと叩きの上昇を見込んだここは勝負駆け。春秋マイルG1制覇へ視界良好だ。

 ほぼ最後方からスワンSを差し切ったのがロードクエスト(牡5歳、美浦・小島茂之厩舎)。甦った豪脚で念願のビッグタイトル奪取をもくろむ。

 連覇を狙うペルシアンナイト(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)の前走の富士Sは、直線で前が塞がり、スピードに乗り切れずの5着。敗因ははっきりしており、ここは逆襲の舞台だ。昨年鼻差の2着エアスピネル(牡5歳、栗東・笹田和秀厩舎)は、久々の富士S(4着)を叩き上昇気配。【2210】の京都マイルの舞台なら楽しみの方が大きい。

 富士Sの勝ち馬ロジクライ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎)は充実一途。巧みな立ち回りで一線級にどこまで迫るか。

 毎日王冠2着ステルヴィオ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)は、久々のマイル舞台で切れ味を生かしたい。毎日王冠(5着)をステップに臨むNHKマイルC勝ち馬ケイアイノーテック(牡3歳、栗東・平田修厩舎)も叩いた上積みがある。

 天皇賞・秋4着から久しぶりのマイル投入になるアルアイン(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)。集中力に課題があるだけに距離短縮がいい方向に出れば。

 ヴィクトリアM覇者ジュールポレール(牝5歳、栗東・西園正都厩舎)、京成杯AH1着以来となるミッキーグローリー(牡5歳、美浦・国枝栄厩舎)、ヴィクトリアM3着レッドアヴァンセ(牝5歳、栗東・音無秀孝厩舎)も近走は安定感が出ており、馬券圏内突入も。(大上 賢一郎)

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