【マイルCS】ルメール騎手、モズアスコットを春秋マイルG1制覇に導く

スポーツ報知
マイルG1春秋連覇を目指すモズアスコット

◆第35回マイルCS・G1(11月18日・芝1600メートル、京都競馬場)

 外国人騎手の勢いはマイルCS・G1(18日、京都)でも止まらない。今週から短期免許で騎乗するムーア、ビュイックが加わり、デムーロ兄弟、ルメールの5人が有力馬に騎乗。10年ぶりの牝馬Vを目指すアエロリット、2年連続の3歳馬Vを狙うステルヴィオ、史上6頭目の連覇に挑むペルシアンナイト、故障を乗り越えG1初挑戦のロジクライ、春秋マイルG1制覇がかかるモズアスコット。今週はG1の掲示板を独占か。また、橋本樹理記者が独自の取材メモで外国人騎手の素顔に迫った。

 8度目の挑戦で悲願を成就させた僚馬リスグラシューからバトンを受け継いだモズアスコットが、安田記念に続く春秋マイルG1連覇を狙う。4歳秋になり、精神面が成長。「神経質で追い切るとキンキンになっていたのが、今はそこまで変わらない。カイバ食いで苦労していたが、追ったあとも回復が早い。成長したと思う」と玉井助手は目を細めた。

 9日の1週前追い切りは栗東の坂路で51秒1。ラスト2ハロンは12秒1、12秒2と非凡な脚力を見せつけた。「あの(チップの入れ替えで力を要す)馬場で、すごいなと思う動き。あれだけ動いてくれるし、やっぱりいい馬。ジョッキーも言っていたように叩き良化型だと思うので」と玉井助手。ルメールとのコンビでは6戦オール連対。鼻差2着のスワンSをひと叩きされた春のマイル王が本領を発揮するか。

 ◆クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)1979年5月20日、フランス生まれ。39歳。933勝。【21、16、14、86】

<◆樹理の取材メモ 熱い一面もある> いつも穏やかで、レースでも冷静に乗るタイプだが、熱さを垣間見たのは日本に来始めて間もない05年。ハーツクライで挑んだジャパンCでアルカセットに3センチ差の2着。「それが悔しくてたまらなかったから、有馬記念で積極策を取ることを考えた」。それまでの待機策から先行策に転じ、ディープインパクトの末脚を封じた騎乗ぶりはファンを驚かせた。

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