【こちら日高支局です・古谷剛彦】ラストウィークのホッカイドウ競馬 「道営記念」はハッピースプリント復活だ

スポーツ報知

 今シーズンのホッカイドウ競馬は、いよいよラストウィークを迎えた。9月に起きた北海道胆振東部地震の影響で、開催中止を余儀なくされた期間のすべてではないものの、本来なら先週で全日程を終える予定から、3日間が追加された。11月14日に行われる2歳短距離重賞「第18回イノセントカップ」は、9月に実施する予定が最終週に順延。ここは、サッポロクラシックカップを楽勝したエムオータイショウ(牡2歳、北海道・角川厩舎)の能力が一枚上。まだ底を見せておらず、今後に向けてその走りは必見だ。

 最終日の15日は、2歳牝馬による「第6回ブロッサムカップ」が行われる。フローラルカップを差し切ったスズカユース(牝2歳、北海道・田中淳厩舎)は、牝馬同士となるこのレースなら負けられない。

 そしてシーズン最後の大一番「第61回道営記念」は、今シーズンの門別で重賞5連勝中のスーパーステション(牡4歳、北海道・角川厩舎)。前哨戦の瑞穂賞でも大差勝ちを収めており、無敗でシーズンを終えることができるかに注目が集まる。ただ、NAR年度代表馬に2度輝いた実績があるハッピースプリント(牡7歳、北海道・田中淳厩舎)も2週にわたって本馬場での追い切りを消化し、復活の走りが期待される。また、連覇を狙うステージインパクト(牡6歳、北海道・佐久間厩舎)も、兵庫の川原正一騎手を配して巻き返しを狙う。

 私の「道営記念」は、ハッピースプリントを本命にした。田中淳厩舎からは4頭出走するが、アポロストロングとスカイロックゲートが先行し、ドラゴンエアルも早めに動く展開が想定される。スーパーステションのマークは今まで以上にきつくなることは間違いなく、付け入る隙は十分ある。地方所属馬では数少ない交流G1馬が、意地を見せる時だ。

 今年のホッカイドウ競馬は、色々なことが起きた。しかし、3つの重賞を含む残り2日間の競馬を、ファンの方々にお楽しみ頂ければと思う。(競馬ライター)

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