【マイルCS】ステルヴィオ、初騎乗のビュイックを背に最先着!「飛ぶようないいダッシュ」

スポーツ報知
初騎乗のビュイックを背に追い切ったステルヴィオ

 第35回マイルCS・G1(11月18日、京都・芝1600メートル)に出走するステルヴィオ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)が11月14日、美浦トレセンで最終追い切りを行った。

 ウッドチップコースで、初コンビとなるウィリアム・ビュイック騎手(30)=英国=が騎乗。3頭併せの真ん中でスタートした。先頭のラムセスバローズ(3歳1000万)を1馬身ほど追走し、最後方のユナカイト(2歳500万)を3馬身ほどリード。直線に入ると外のラムセスバローズが遅れ、最内のユナカイトと併せ馬に。手綱をいっぱいに押されると鋭く伸び、ユナカイトに2馬身、ラムセスバローズに3馬身ほど先着した。

 ビュイック騎手は「毎日王冠(2着)の映像を見て、1着には届かなかったがいい脚を使っていた。実際に馬に乗り、その時と同じような、飛ぶようないいダッシュで追い切ることができた。レースになるとどのような形になるか分からないが、いろんなプランを練りたい。とにかく、いい馬に乗らせていただけることにエキサイトしています。自信があると取ってもらっていいです」と笑顔を見せた。

 ビュイック騎手は4年ぶりとなる短期免許での来日。「ずっと日本に来たいと思っていたが、契約の問題で来られなかった。今年の3月の段階で、秋は日本に行こうと思っていた」と経緯を説明した。今年は念願の英ダービー(マサー)を制覇。「幸運なことに、世界でG1を勝つことができているが、まだ日本では勝てていないので、まずは日本でG1を勝ちたい。調教師やオーナーなど、ありがたいサポートを受けているので、その期待に応えたい。まずは日本でG1を勝ちたいという思いは強い」と熱い気持ちを口にした。

 11日の京都競馬は1~11Rまでクリスチャン・デムーロ騎手、ジョアン・モレイラ騎手、クリストフ・ルメール騎手の3騎手で勝利を独占。メインのエリザベス女王杯でもモレイラ騎手がJRA・G1初Vを達成するなど、外国人騎手旋風が吹き荒れている。「ちょうどきのうの夜、その話をしたんです。この時期はいい外国人ジョッキーがたくさん来ていますし、日本人ジョッキーのレベルの高さも感じています。どれが外国人、日本人という意識はなく、レベルの高いジョッキーがいる環境に自分がいることに感謝したい。自分も目立てるように、いいジョッキーと思ってもらえるように、いい結果を出したいです」と力を込めた。

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