【ジャパンＣ】シュヴァルグラン連覇へ、イメージ通り上昇！

◆第３８回ジャパンＣ・Ｇ１（１１月２５日、東京競馬場・芝２４００メートル）

　ジャパンＣで唯一の３歳牝馬アーモンドアイを迎え撃つ古馬牡馬のＧ１馬は、外国馬を含めて６頭。昨年の覇者シュヴァルグランに、一昨年の菊花賞、有馬記念を制し、復権を狙うサトノダイヤモンドなど、中長距離のＧ１戦線でしのぎを削ってきた面々だ。主役の座は簡単に譲らない。

　前年覇者のシュヴァルグランが、型通りの上昇カーブを描いてきた。約５か月ぶりの京都大賞典（４着）を叩き、友道調教師が手応えを深めている。「前走は春以来で、力みがあった。走りきっていないのでダメージはない。イメージ通り２戦目で状態は上がってきた。使った上積みは大きい」

　昨年は前哨戦の３着をステップに、頂点を奪った。今年も秋の臨戦過程は同じだが、春のグランプリを使わなかったプラス効果があるよう。「一つ年を取ったけど、使ってきた数が少ないので年齢的なものは感じない。それに今年は宝塚記念を使っていないぶん元気」とトレーナーは認める。

　自陣に不安材料がないからこそ、ライバルへの警戒を強める。「アーモンドアイはパフォーマンスを見る限り、強いよね。それに斤量差も魅力だろうから。負けないように頑張ってほしい」と友道調教師。連覇で、チャンピオンホースの力を示す。（宮崎　尚行）