【阪神JF】タニノミッション抽選突破!G1・7勝の母ウオッカに続く名牝ロード歩む

スポーツ報知
抽選を突破した良血タニノミッション

◆第70回阪神JF・G1(12月9日・芝1600メートル、阪神競馬場)

 阪神ジュベナイルフィリーズ(9日、阪神)の出走馬が6日、確定した。G1・7勝を挙げたウオッカの子、タニノミッションが6分の3の抽選を突破。同じように9分の8をくぐり抜けて初タイトルを手にし、歴史的な名牝となった母のシンデレラストーリーを、娘も描こうとしている。枠順はきょう7日に決定。馬券は8日から発売される。

 母子制覇へ“第一関門”を突破した。「順調で手応えを感じていたので、入ってよかったです」と前川助手。G1・7勝のウオッカを母に持つ1戦1勝馬タニノミッションが、6分の3の抽選をくぐり抜け、ゲートインにこぎつけた。

 キャリアの浅さを補える資質は備えている。デビュー戦は好位につけ、折り合いもスムーズ。直線は追い出しを待つ場面がありながら、進路ができてゴーサインが出ると上がり3ハロン33秒4の切れで突き抜けた。辻野助手は「追い切り本数が足りないなかで、あの競馬ですから」と、大物感あふれるパフォーマンスを絶賛した。

 「いい瞬発力があります。今までのきょうだいが持っていなかった部分ですね」と辻野助手。スプリント色が強い種牡馬インヴィンシブルスピリットが、前向きさとマイル適性に好影響を与えているとみている。

 2週続けて追い切りに騎乗した浜中は「上手に走ってくれて、乗りやすかったです」と操縦性の高さを口にした。短期放牧を挟んで入念に乗り込まれ、体調面の上積みも十分。9分の8の抽選を突破して2歳女王、そして名牝への階段を駆け上がった06年の母に続くか。(吉村 達)

 ◆1戦1勝馬 競走条件が「2歳牝馬」となった01年以降、26頭が出走して【13319】。11年にジョワドヴィーヴルが4番人気で優勝している。勝率(3・8%)、連対率(15・4%)ともに目立つほどではないが、3度の2着は10、9、8番人気と波乱を演出している。なお、抽選滑り込み馬の優勝は06年ウオッカ(9分の8)、07年トールポピー(12分の6)、08年ブエナビスタ(17分の6)、11年ジョワドヴィーヴル(15分の6)の4頭。

 <友道勢3頭目、サヴォワールエメは安ど>

 抽選をくぐり抜けて、友道厩舎からはビーチサンバ、レッドアネモスに続く3頭目の出走枠を勝ち取った。11月4日にデビュー戦を勝ったばかりでキャリアは1戦1勝。大江助手は「(厩舎の)3頭がそろって出走できてよかったです。あとはゲートを出るまで無事に持っていければ」と安どの表情。(栗東)

 <姉より気性いいトロシュナ好感触>

 新馬戦は出遅れながら最速の上がり33秒7で大外から豪快に差し切った。半姉デアレガーロはクラシックを棒に振ったが、妹は2歳から早くもG1のステージに立てた。大竹調教師は「デアレガーロに比べればおとなしいし、硬さも取れてきた。追い切った後の状態もいい」と感触は良さそう。(美浦)

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