【阪神JF】Cデムーロ導いた!ダノンファンタジー、3連勝で2歳女王!外国人騎手が9週連続G1制覇

スポーツ報知
ライバルを半馬身差で退け2歳女王となったダノンファンタジー(左)(右は2着クロノジェネシス)

◆第70回阪神JF・G1(12月9日・芝1600メートル・阪神競馬場、良)

 第70回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1が9日、阪神競馬場で行われた。1番人気のダノンファンタジーが直線外から差し切り、3連勝で2歳女王の座に就いた。手綱を執ったクリスチャン・デムーロ騎手(26)=イタリア=はJRA・G1・3勝目。外国人騎手によるJRA・G1制覇は9週連続となった。

 激闘を制した。ダノンファンタジーは残り150メートルで先頭。外からクロノジェネシスが並びかけてくると、Cデムーロはこん身の右ステッキを振るった。「ドキッとしたけど、強いハートで期待に応えてくれた」。最後は半馬身差で振り切り、3連勝で2歳女王の座へと導いた。

 スタートを五分に出ると手綱を引き、馬群から少し離して、後方3番手に控えた。「リラックスさせて、いいポジションがキープできた」とクリスチャン。余力を十分に残して4コーナーは外を回り、武器である反応の良さと決め脚を存分に引き出した。

 JRA・G1勝利は昨年のホープフルS(タイムフライヤー)以来。ギベオンで制した中日新聞杯との土日重賞連勝となったCデムーロは「今年も日本のG1を勝つことは目標だった。僕の名前を叫んでくれる人がたくさんいて、感謝の気持ちがあった」と、ウイニングランで喜びを爆発させた。前週のチャンピオンズCを兄のMデムーロがルヴァンスレーヴで勝っており、「家族としてもうれしい」と笑み。これで秋華賞から続く外国人ジョッキーのG1連続勝利は9週まで伸びた。

 中内田厩舎は、昨年の朝日杯FSのダノンプレミアムと合わせて2年連続の2歳G1制覇。2歳重賞は14年の開業から11のレースに12頭を出走させて7勝と、驚異的な成績を残している。「いい馬を預けていただいていることに尽きます」。18日で40歳になるトレーナーは感謝の言葉を並べた。

 デビュー戦で黒星をつけられたグランアレグリアは、16日の朝日杯FS・G1で牡馬相手に主役を務める。クラシックなどの大舞台で再戦となれば、盛り上がることは間違いない。「まだ成長してくれると思います。来年も無事に、いい競馬ができるように頑張ります」と中内田師。桜花賞(4月7日、阪神)も全力で取りに行く。(吉村 達)

 ◆ダノンファンタジー 父ディープインパクト、母ライフフォーセール(父ノットフォーセール)。栗東・中内田充正厩舎所属の牝2歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算4戦3勝。重賞2勝目。総収得賞金は1億341万7000円。主な勝ち鞍はファンタジーS・G3(18年)。馬主は(株)ダノックス。

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