【朝日杯FS 西山が占う】新馬戦で驚異のタイムたたき出したグランアレグリアの牝馬初Vある!

スポーツ報知
グランアレグリアは牡馬相手にG1奪取を狙う

◆第70回朝日杯FS・G1(12月16日・芝1600メートル、阪神競馬場)

 今年の朝日杯FSの主役候補であり、最大の注目は牝馬グランアレグリアの参戦。新馬、サウジアラビアロイヤルCを完勝しているディープインパクト産駒は牡馬相手に連勝を伸ばし、G1を制するのか。西山智昭記者が今年の2歳馬のデータを踏まえて占った。

 グレード制導入後の1984年以降、朝日杯FS(前身の朝日杯3歳S時代を含む)に牝馬は13頭挑戦し、まだ一度も勝てていない。今年は2戦2勝のグランアレグリアが参戦するが、藤沢和調教師は「ちょっと難しい馬だから、ルメールに合わせて」と理由を明かした。香港での騎乗が早々に決まっていた主戦が阪神JFに騎乗できなかったこともあり、男馬相手のG1を選んだようだが、これまで数々のタイトルを獲得してきた名伯楽の決断。勝算がないわけがない。

 今年の2歳、どちらのレベルが高いか、現時点で断言することはできないが、少なくともマイル戦は牝馬優勢だ。87レース行われた芝1600メートルでの走破タイム上位は牝馬が独占(牡馬トップのケイデンスコールの1分34秒3は18位タイ)。3位のシェーングランツ、4位タイのビーチサンバ、そして6位タイのダノンファンタジーは阪神JFで〈4〉〈3〉〈1〉着だった。

 1位タイの走破時計を持っているのがグランアレグリア(もう一頭は白菊賞のラヴズオンリーユー)。新馬戦で1分33秒6という驚異のタイムをマークし、楽々と2馬身差をつけた2着ダノンファンタジーはG1を制覇。机上の計算では、楽に初の牝馬Vを成し遂げるレベルにある。(西山 智昭)

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