【朝日杯FS】グランアレグリア、38年ぶり牝馬V狙うもまさかの3着…

スポーツ報知
直線で伸びを欠いて3着に終わったグランアレグリア

◆第70回朝日杯FS・G1(16日、阪神・芝1600メートル、良)

 まさかの敗戦だった。単勝1・5倍の断然人気に推されたグランアレグリアは直線で伸びを欠き3着。デビュー2戦で牡馬を一蹴した圧倒的なパフォーマンスを発揮することなく、前身の朝日杯3歳Sのテンモン(80年)以来の38年ぶりの牝馬Vは夢と消えた。

 無理なく2番手を追走。4コーナーも抜群の手応えで回った。だが、外からアドマイヤマーズが並んでくると途端に脚が鈍った。「前回が(他馬を引き離す)余裕の勝ち方。このレベルで併せ馬になった経験がないから、ミルコさんが外から来た時にバランスが悪くなった」とルメール。かわされると内にもたれて満足に追えず。立て直している隙にクリノガウディーにも抜かれた。藤沢和調教師は「初めての右回りが影響したのかも。そんなに速いペースでもなかったから」と無念の表情。今後は放牧に出され、来年のクラシックでの巻き返しを期す。

 有馬記念に同じ藤沢和厩舎のレイデオロで挑む鞍上は「スムーズに運べたし、息も入っていた。経験だけだった」とプラスだった部分を強調。次の大一番に向け、懸命に気持ちを切り替えた。(吉村 達)

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