【有馬記念】レイデオロが3頭併せで併入 ルメール「競馬のようなシチュエーション。いい伸び」

スポーツ報知
ルメール騎手が騎乗し美浦Wコースで追い切ったレイデオロ(左)

 第63回有馬記念・G1(12月23日、中山・芝2500メートル)に出走するレイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が12月19日、美浦トレセンで最終追い切りを行った。

 先週に続いてクリストフ・ルメール騎手が騎乗し、ウッドチップコースで3頭併せの真ん中からスタート。先頭のトレクァルティスタ(7歳1600万)を1馬身追走し、最後方のドラゴンストーム(6歳500万)を2馬身リードした。3コーナーでドラゴンストームが2番手につけ、レイデオロが最後方となって直線へ。馬なりでも手応え十分に伸び、最内から2頭と併入した。

 騎乗したルメール騎手は「とても良かった。3頭併せで、競馬のようなシチュエーションでした。道中は2番手で走り、3コーナーから3番手になって、併せて伸びてくれました。いい追い切りでした」と満足げに振り返った。

 前走の天皇賞・秋で、昨年の日本ダービー以来となるG1・2勝目をマーク。今回はホープフルS、オールカマーと重賞2勝を挙げる中山コースに替わる。「勝ったことがあるので、心配していません。(馬は)この競馬場が好きだと思います。まだレースプランはありませんが、中山はスムーズな競馬が必要。直線がちょっと短いので、3コーナーからいいポジションが必要。大外でも内からでも、スムーズなら」とイメージした。

 ルメール騎手は今年、歴代最多となる年間G1・8勝をマークするなど絶好調。以前に、主戦を務める今年の3冠牝馬アーモンドアイを「フェラーリの加速力」と例えたルメールは、レイデオロについては「ポルシェ・カイエンだね! ハイクラスで、エンジンが大きい」と、走行性能の高い高級車に例えた。ファン投票では11万293票を集めて1位。「うれしいです。レイデオロは人気馬です。みんな彼が好きですので、うれしいです。ファンはいい馬が好き」と笑顔を見せた。

 有馬記念は、フランス所属だった2005年にハーツクライで勝利し、JRAで初の重賞タイトルをつかんだ思い出のG1。「毎年乗りたいと願っている大事なレース。ぜひ勝ちたいです。今年は素晴らしいレースができると思います」と自信を見せた。

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