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【古谷 剛彦・こちら日高支局です】中央と地方の垣根がなくなりつつあった平成時代の競馬界

2019年1月9日6時0分  スポーツ報知

 あけましておめでとうございます。今年も当欄ともども、よろしくお願いします。4月30日で平成が終わる。「平成最後の…」という言葉が、あらゆるメディアで躍る1年。多くは、平成を振り返ったり、平成の時に起きたこと、始まったことなどが取り上げられるが、元日のあるテレビでは、「平成の間に終わったもの」というテーマがあった。ラジオとテレビが一体化されたラテカセ、一時代のカラオケを支えたレーザーディスク、発展性なく終わった3Dテレビ…。「そんなもの、あったなぁ」と懐かしみながら観ていた。

 競馬界の平成を振り返ると、馬連の開始とともに、中央競馬は単枠指定、地方競馬は友引が廃止された。帝王賞とオールカマーしか中央と地方の交流競走がなかったが、平成元年にブリーダーズゴールドカップが創設された。その後、交流重賞は発展し、今や地方競馬の重要なコンテンツとなる。

 地方競馬にとって大きかったのは、地方所属のまま中央の舞台へ挑戦できる制度が始まり、平成7年にはライデンリーダーというシンデレラが登場。安藤勝己騎手とともに話題を集めた。メイセイオペラがフェブラリーSを制し、コスモバルクは海外G1馬になった。中央と地方の垣根が、少しずつでもなくなりつつある。このことが、平成を振り返る上で、大きなニュースだと感じる。

 競馬の仕事を始めた頃、この業界はやたらと中央と地方を分け隔てる風潮があった。しかし、馬産地では中央も地方もなく、競馬という産業の発展を望んでいる。地方出身の騎手が、中央の舞台で活躍する姿は、地方競馬の騎手に大きな刺激となった。今や、インターネット投票で、中央の投票システムであるIPATで地方、海外の馬券を買える時代となった。グリーンチャンネルで地方競馬を中継するようになり、独立UHF局で放送されている「競馬展望プラス」では、中央担当の専門紙の人たちが、地方競馬の話題も掘り下げている。中央と地方の壁がなくなりつつある状況は、20年前には考えられなかったことだ。

 平成最後には、ハッピーグリンとナイママが、中央の舞台で活躍。ナイママは、京成杯に出走予定で、10日に川崎競馬場で追い切る予定だ。国際化は進んだが、まだ国内には課題は尽きない。その問題点を、ハッピーグリンとナイママが活躍することにより、今まで見えなかった課題も浮き彫りとなる可能性もある。新しい時代を迎えた時、世界に誇る競馬大国になることを願いつつ、今年の競馬を見つめていきたい。(競馬ライター)

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