【京成杯】桜花賞馬マルセリーナの子、ラストドラフトがデビュー2連勝で重賞初制覇!母子クラシック制覇へ期待高まる

スポーツ報知
ラストドラフトがデビュー2連勝でクラシック候補に名乗り

◆第59回京成杯・G3(1月14日・芝2000メートル、中山競馬場、良)

 第59回京成杯・G3は14日、中山競馬場で行われ、ルメール騎乗のラストドラフトが好位から抜け出し、デビュー2連勝で重賞初制覇を飾った。1戦1勝馬の優勝はレース史上初。11年桜花賞馬マルセリーナを母に持つノヴェリスト産駒が、クラシック戦線に名乗りを上げた。

 母から譲り受けたスピードを爆発させた。4コーナーを先頭でパスしたラストドラフト。直線は、いったんランフォザローゼス(2着)に詰め寄られたが、ラスト1ハロンを切ってからの加速が抜群。逆に差を広げて1馬身1/4差で快勝し、同レース史上初となるキャリア1戦で重賞タイトルを手にした。

 新馬戦でコンビを組んだ時から素質を感じていたというルメールは「強かったです。レース前から元気いっぱい。いいスタートを切って、いいポジションが取れた。ちょっと物見をしたけど、だんだんと加速していった」と満足げに振り返った。

 父ノヴェリスト、桜花賞馬の母マルセリーナにも初重賞をプレゼントした孝行息子。戸田調教師は母を管理していた松田博資元調教師から連絡を受けたことを明かし、「ゴールしてすぐに電話をもらって。応援してもらっていたし、感謝しかありません」と感激していた。

 2戦続けて手綱を執った鞍上は、ホープフルSを制したサートゥルナーリアとのコンビで春のG1に臨むことが決定済み。戸田師は「どこかを使ってになると思いますが、路線は王道でいくことになるでしょう。馬は成長してしっかり競馬をしてくれたので、鞍上などオーナーと相談することになると思います」と説明。皐月賞(4月14日)と同じ舞台で、母子クラシック制覇の期待が高まる好パフォーマンスだった。(西山 智昭)

 ◆ラストドラフト 父ノヴェリスト、母マルセリーナ(父ディープインパクト)。美浦・戸田博文厩舎所属の牡3歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算2戦2勝。総収得賞金は4542万7000円。重賞初勝利。馬主は(有)社台レースホース。

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