【アメリカJCC】今年も強い!明け4歳世代フィエールマン19年V始動だ

スポーツ報知
3か月ぶりに始動する昨年の菊花賞馬フィエールマン

◆第60回アメリカJCC・G2(1月20日、中山競馬場・芝2200メートル)

 第60回アメリカJCC・G2が20日、中山競馬場で行われる。昨年の菊花賞馬フィエールマンが始動戦を迎える。今年も結果を出している明け4歳を迎えた“黄金世代”の1頭で、4戦3勝、2着1回とパーフェクト連対を誇る。久々を苦にしないタイプだけに、名手ルメールを背に、メンバー唯一のG1馬が存在感を見せつけそうだ。

 19年の主役はフィエールマンが譲らん。躍動した昨年に続き、今年も明け4歳世代の勢いが止まらない。京都金杯はパクスアメリカーナが制し、13日の日経新春杯はグローリーヴェイズが制すなど輝く“黄金世代”。その一角となる昨年の菊花賞馬フィエールマンが始動する。3冠最終戦では父ディープインパクトをほうふつとさせる末脚を発揮。その後に有馬記念を制したブラストワンピースなどを抑え、17年ぶりの関東馬Vをたぐり寄せた。

 その時以来となる3か月ぶりの実戦だが、キャリア4戦は2か月半~3か月のレース間隔で3勝、2着1回と結果を出してきた。9日の1週前追い切りは美浦・Wコースでの併せ馬。力強く地面を蹴り、5ハロン68秒2―12秒8をマーク。手塚調教師は「まだ菊花賞の頃と比べると、ってところがあるけど、動きは良かったですね」と納得した表情を見せた。手綱は再び名手に託す。昨年、G1・8勝を含む215勝を挙げ、年間最多勝利と最多獲得賞金の歴代記録を更新したルメールだ。17日の最終追い切りにまたがる予定となっている。

 中山では、3歳4月の山藤賞を2馬身半差で快勝した。手塚師は「今の中山は上がりを33秒台で上がれるわけではないが、実績がある舞台」と自信を見せ、「放牧させた分、雰囲気がいい。今回は頭数も少ないし、ペースも遅いだろう」と展開を思い描く。19年の初陣を飾り、春のG1戦線へ弾みをつける。(松浦 拓馬)

競馬

×