【根岸S】2月末定年の沖芳夫調教師「重賞はこれが最後かもしれない」ワンダーリーデルに期待

スポーツ報知
沖調教師が期待をかけるワンダーリーデル

◆第33回根岸S・G3(1月27日・ダート1400メートル、東京競馬場)

 “ラスト”の舞台に期待感が見え隠れする。2月末で定年を迎える沖調教師は「重賞はこれが最後かもしれない」と、柔らかい表情でワンダーリーデルを根岸Sへ送り出す。当初は違うレースを目標にしていたが、使えない可能性があることからここに登録。賞金順ギリギリの16番目で滑り込んだ。「中1週でも状態は変わらずいい」と好調キープを強調した。

 2走前のオータムリーフSはコパノキッキングと0秒1差の3着。人気はないが、その言葉に期待がこもる。「古馬になって安定して1200メートルでも競馬ができるようになったが、本来は1400メートルの方が得意。メンバーは強くなるけど、そこまで差のない勝負ができるんじゃないかと思う」。残り1か月余りとなった調教師生活に彩りを添えるか。

 ◆沖 芳夫(おき・よしお)1949年2月28日、東京都出身。69歳。86年に調教師免許を取得し、87年に栗東で開業。同年10月25日に福島で初勝利。89年に函館3歳S(ダイイチオイシ)で重賞初勝利、97年にエリザベス女王杯(エリモシック)でG1初制覇を飾った。JRA通算478勝。重賞は13勝。管理馬を代表するナリタトップロードは、元騎手で弟子の渡辺調教師とのコンビでの99年菊花賞を含む重賞7勝。その渡辺師は年明けのシンザン記念(ヴァルディゼール)で重賞初勝利を飾っている。

競馬

×