【共同通信杯展望】最優秀2歳牡馬アドマイヤマーズが始動

スポーツ報知
共同通信杯の登録馬。*騎手は想定

 第53回共同通信杯・G3が2月10日、東京競馬場の芝1800メートルを舞台に行われる。

 4戦4勝で最優秀2歳牡馬の座に就いたアドマイヤマーズ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎=ダイワメジャー産駒)の2019年始動戦。前走の朝日杯FSは、デビュー以来初めて1番人気を牝馬グランアレグリアに譲ったが、レースでは主戦M・デムーロ騎手に導かれ、好位から早めに抜け出す危なげない勝ちっぷりだった。今回初めてマイル以上の距離に挑むが、過去のレースぶりから楽にこなしそうなイメージ。左回りも中京で経験しており、死角の少ない本命馬といえる。

 クラージュゲリエ(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎=キングカメハメハ産駒)は、中団から運んだ前走の京都2歳Sで3ハロン33秒台の上がりを駆使して差し切りV。重賞初制覇を飾った。4コーナーで2頭の間を割ってきたようにいい勝負根性を持っている。半兄に京成杯勝ち馬プロフェット(父ハービンジャー)。2刀流トゥザヴィクトリーも出した母系だけに道悪競馬も苦にしなさそうだ。武豊騎手との初タッグで重賞連勝をもくろむ。

 新馬、ひいらぎ賞連勝のダノンキングリー(牡3歳、美浦・萩原清厩舎=ディープインパクト産駒)。きょうだいがダートのオープン馬ダノングッドなど、砂色の濃い母系だけに半信半疑だったが、2着に3馬身半差をつけた、ひいらぎ賞のパフォーマンスは圧巻の一語。かなりの切れ味を内包している。初戦で勝った東京コース、距離延長も問題なくクリアするだろう。重賞ウィナーの前記2頭にどこまで迫れるか。

 平場、フリージア賞との選択になるが、1戦1勝のシュヴァルツリーゼ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎=ハーツクライ産駒)は、高いポテンシャルを備え、出てくれば要注意の存在だ。初戦の勝ち方に見どころありのゲバラ(牡3歳、美浦・伊藤大士厩舎=ディープインパクト産駒)、札幌2歳S2着のナイママ(牡3歳、川崎・河津裕昭厩舎=ダノンバラード産駒)もエントリー。(大上 賢一郎)

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