【フェブラリーS ワタシの◎ 宮下瞳】菜七子ちゃんなら勝てる!キッキングに太鼓判

スポーツ報知
2016年9月21日、名古屋競馬場で1日3勝をマークしたルーキー時代の菜七子を祝福する宮下瞳

◆第36回フェブラリーS・G1(17日・ダート1600メートル、東京競馬場)

 第36回フェブラリーS・G1は17日、東京競馬場で行われる。地方女性騎手3人によるリレー式コラム「ワタシの◎」でおなじみの女性現役トップジョッキー、宮下瞳騎手(41)=名古屋=は、JRAの女性騎手としてG1初騎乗となる藤田菜七子のコパノキッキングに◎。初めてのマイルが不安視されるものの、成長著しい後輩なら折り合いをつけてもたせられるとみて、21歳の偉業達成に大きな期待をかけた。

 本命は迷うことなく、コパノキッキングにしました。女性騎手がJRAのG1に騎乗するだけでも快挙なのに、重賞2連勝中の馬で挑戦なんて、とんでもなくスゴいことだと思います。菜七子ちゃんのプレッシャーはハンパないでしょうが、ぜひ頑張ってほしいです。

 最近の菜七子ちゃんのレースぶりを見ていると、以前と比べて上体のブレがなくなり、特に騎乗姿勢の安定感が素晴らしいと感じます。体幹トレーニングなど、相当な努力をしているから上達しているのでしょう。だから度々、下位人気の馬で勝ったりもして、勝ち数の増加につながっているのだと思います。

 さて、今回のフェブラリーSで騎乗するコパノキッキングは初めてのマイルがポイントだけど、乗り難しいタイプではなく、折り合いがつきそうなので距離に融通が利くのでは。インティが逃げて、他の有力馬が早めにつかまえに行く展開になれば、チャンスは広がるのではないでしょうか。

 まだ底を見せておらず、G1初挑戦でも十分にやれる可能性を秘めているはず。悔いがないよう、思い切って乗ってほしいです。(名古屋競馬騎手)

【宮下瞳騎手の印】

◎(11)コパノキッキング

○(3)ゴールドドリーム

▲(6)インティ    

★(13)ノンコノユメ  

△(2)ユラノト    

△(10)サンライズソア 

△(14)オメガパフューム

 ◆宮下 瞳(みやした・ひとみ)1977年5月31日、鹿児島県鹿児島市生まれ。41歳。95年10月に名古屋でデビューし、11年8月に引退。2人の男児の出産を経て16年8月に現役復帰。女性騎手では国内最多の地方通算767勝。昨年は53勝を挙げ、NARグランプリ2018で2年連続10回目の優秀女性騎手賞を受賞した。

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