【ダイヤモンドS】1番人気のユーキャンスマイルが重賞初制覇 天皇賞・春へ前進!

スポーツ報知
ガッツポーズの岩田を背に、重賞初制覇を鮮やかに決めたユーキャンスマイル

◆第69回ダイヤモンドS・G3(2月16日、東京・芝3400メートル、良)

 第69回ダイヤモンドS・G3は16日、東京競馬場の芝3400メートルで争われ、1番人気のユーキャンスマイル(岩田騎乗)が直線で内から鋭く伸びて、重賞初制覇。天皇賞・春(4月28日、京都)へ向けて弾みをつけた。

 2周目4コーナーでのユーキャンスマイルの位置取りはほぼ最後方。長距離のハンデ戦で、前残りの波乱が起きて不思議ない展開だったが、鞍上の岩田は自信に満ちていた。「反応が良く、どこに進路を取っても突き抜けそうな感じだった」

 最内を突き、直線半ばで3番手に上がると、ラスト200メートル過ぎでサンデームーティエとカフェブリッツの間を一気に抜け出した。周囲を見つつ冷静に手綱をさばく。3月から騎手デビューする次男の望来君へ、お手本ともなる騎乗だった。

 「4コーナーで下がって心配したが、瞬発力が違っていたね」と友道調教師は笑顔。33秒4の上がりはもちろん最速で、2位とは1秒2もの差があった。

 このあとは、僚馬で昨年の菊花賞2着エタリオウも目標とする、天皇賞・春(4月28日、京都)へ直行する予定だ。「折り合いがついて、操縦もしやすい。まさにステイヤー」と友道師。タイトルを手にしたキングカメハメハ産駒が“長距離王”の座へ一歩前進した。(浜木 俊介)

 ◆ユーキャンスマイル 父キングカメハメハ、母ムードインディゴ(父ダンスインザダーク)。栗東・友道康夫厩舎所属の牡4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算戦績は10戦4勝。総収得賞金は1億2027万2000円。重賞初勝利。馬主は金子真人ホールディングス(株)。

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