【フェブラリーS】落ち着いて乗れてスゴい…名古屋競馬・宮下瞳騎手観戦記

スポーツ報知
藤田菜七子騎手

◆第36回フェブラリーS・G1(2月17日・ダート1600メートル、東京競馬場、良)

 女性騎手として国内最多の767勝を挙げ、2人の男児を育てながら第一線で活躍している名古屋競馬の宮下瞳騎手(41)が、菜七子がG1に初挑戦したフェブラリーSの観戦記をスポーツ報知に寄せた。

 菜七子ちゃんの初めてのG1。自分のことのようにドキドキしながら見ていました。折り合いを心配していたのですが、うまく馬をなだめて道中はスムーズ。直線では上体がブレず、堂々としたフォームで追って、コパノキッキングの良さを出していたと思います。

 私は1度だけ地方ですがG1に出たことが。08年の全日本2歳優駿(マイネルヘリオス)で12着。普段とは全然違う雰囲気で、全く余裕がなかったのを思い出します。それなのに菜七子ちゃんは6万人を超える大観衆の東京競馬場のG1で落ち着いて乗れていてスゴいのひと言です。

 今年、菜七子ちゃんが名古屋競馬に騎乗に来た日(1月17日)にお話をしました。以前、「楽しんで乗っている?」と聞いた時は「う~ん…」と悩んでいる感じだったけど、その時は「楽しんで乗っています」といい笑顔でした。技術向上だけではなく、精神面でも強くなり、結果につながっているのでしょう。今回は勝てなかったけど、G1を勝つのは遠い未来ではないはずです。(名古屋競馬騎手)

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