【阪急杯】武豊で勢い持続!ダイアナヘイロー、Vパターン調整で連覇狙う

スポーツ報知
再び軌道に乗ったダイアナヘイロー。馬なりでもさらに上昇ムードの動きだ

◆阪急杯追い切り(20日・栗東トレセン)

 第63回阪急杯・G3(24日、阪神)で復帰するダイアナヘイローが栗東・坂路で、連覇へ視界良好の動き。3戦ぶりに騎乗するのは、今年最初のG1を制した武豊。リーディングトップを走る名手の手綱さばきに注目だ。

 闘争心は実戦だけで目覚めさせればいい。ダイアナヘイローは昨年のこのレースを勝ってから大敗を続けていたが、昨秋の京阪杯で3着に入り、阪神Cでは1着。鮮やかな復活を遂げた背景に、調整法の確立があった。

 この日の栗東・坂路での最終追いは、馬なりで53秒8―12秒8。坂路で50秒8の自己ベストを持つだけに物足りなく映るが、担当の原田助手は満足そうにうなずく。「最近のパターンで当週は軽めという感じです。乗った人間は『先週よりよくなっている』と言っていました」。ここ2走と同様に、1週前までにCWコースで6ハロン追い1本、7ハロン追い2本と負荷をかけたメニューを消化。今まで負荷をかけることが多かった当週の追い切りをソフトに控え、余力を残したことが、近走の好走につながっている。

 同じ舞台だった前走の阪神Cこそ勝ったが、本来は6ハロンでの実績が豊富。しかし、原田助手は言う。「今はビュッと行くような感じがなくなった。落ち着いてきているし、この距離の方が楽に行けると思うんですよ」

 適距離での一戦に、3戦ぶりの騎乗となる武豊も戻ってくる。インティに騎乗した先週のフェブラリーSで1年2か月ぶりのG1制覇を果たし、今年は24勝を挙げてリーディングトップを快走中だ。「阪神の1400メートルは合っているみたい。成績的にムラはあるけど、この舞台(で勝った時)は2回とも逃げているからね」と、2週連続の逃亡劇を思い描く。競馬界のレジェンドと、充実期に入った6歳牝馬とのコンビ再結成。人馬ともに勢いを止めるつもりはない。(山本 武志)

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