【ファルコンS】ハッピーアワー、差し切って重賞初V!武幸四郎調教師も開業2年目で初タイトル

スポーツ報知
武幸師とともに重賞初Vとなったハッピーアワー

◆第33回ファルコンS・G3(3月16日、中京・芝1400メートル、良)

 第33回ファルコンS・G3が16日、中京競馬場で行われ、4番人気のハッピーアワーが差し切って重賞初Vを飾った。

 完勝だった。ラスト1ハロン。吉田隼とハッピーアワーが、先に抜け出したグルーヴィットを射程圏にとらえた。「追い出したらすぐに先頭に並んでくれました」。2頭で後続に3馬身差をつけての叩き合い。しかし、余裕があった。ラスト50メートルで前に出ると、最後まで3/4馬身差を保ったままゴール板を駆け抜けた。

 引き揚げてくる鞍上を笑顔で出迎えたのが、武幸四郎調教師だ。昨年3月に開業し、これが重賞初勝利。「子どもの頃から見ていた、うちの一世代目の馬ですから」と感慨に浸った。

 騎手としてデビュー週にいきなり重賞(97年読売マイラーズC)を勝った武幸師だが、調教師として自ら手塩にかけて育てた愛馬が運んできた初タイトルにはまた違った重みがあった。「この後、無事にいけば楽しみです」。今後は未定だが、厩舎にとってもハッピーアワーにとっても、まさに“幸せなひととき”となった。(山本 武志)

 ◆ハッピーアワー 父ハービンジャー、母サクセスシルエット(父ディープインパクト)。栗東・武幸四郎厩舎の牡3歳。北海道浦河町・有限会社吉田ファームの生産。通算7戦3勝。総収得賞金は7798万6000円。重賞初制覇。馬主は高嶋祐子氏。

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