【阪神大賞典】シャケトラ、5馬身差で重賞連勝!盾取りへ視界良好!

スポーツ報知
直線で楽々と抜け出したシャケトラ(左)。5馬身差Vで盾取りへ弾みをつけた

◆第67回阪神大賞典・G2(3月17日、阪神・芝3000メートル、稍重)

 阪神大賞典・G2(阪神)は、1番人気のシャケトラが5馬身差の貫禄Vを飾り、天皇賞・春(4月28日、京都)で初のG1タイトル奪取を目指す。

 盾取りに向けて視界は良好だ。中団でじっくり脚をためたシャケトラは、最初の1000メートル通過が59秒3、次が1分3秒6となる急激なペースダウンにも動じない。3コーナー手前から進出を開始すると、直線では後続を一方的に突き放して5馬身差の圧勝。左前肢骨折による1年1か月の休養から重賞2連勝で、3つめの重賞タイトルを手にした。

 1番人気に応えた戸崎は「強かったです。追い切りに乗せていただいたときから、いい馬だと思っていて自信を持って乗りました。僕自身が3000メートル以上で勝てていなかったので、不安は僕だけと思っていました。次につながる勝利です」。18回目の長距離レースを初めて勝った38歳はホッと胸をなで下ろしていた。

 角居調教師はこの勝利で区切りの通算700勝を達成。「距離が未知数だったけど、上手に回ってくれました。いい形で次の天皇賞に行くことを目標に、ここを使いました。勝てて良かったです」と笑顔。レース直後には一瞬の雨が降って、虹が出た。苦難を乗り越えて軌道に乗ってきた6歳馬を祝福するかのように。(内尾 篤嗣)

 ◆シャケトラ 父マンハッタンカフェ、母サマーハ(父シングスピール)。栗東・角居勝彦厩舎所属の牡6歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算13戦6勝。総収得賞金は2億7512万5000円。主な勝ち鞍は日経賞・G2(17年)、アメリカJCC・G2(19年)。馬主は金子真人ホールディングス(株)。

競馬

×