【こちら日高支局です・古谷剛彦】ホッカイドウ競馬2歳能力検査で新種牡馬カレンブラックヒルの産駒が一番時計

スポーツ報知

 中山競馬場で23日に行われる「日経賞」を目指すハッピーグリン(牡4歳、北海道・田中淳厩舎)が19日、門別競馬場の屋内坂路で最終追い切りを行った。服部騎手を背に単走で追われたが、3ハロン38秒0-2ハロン24秒8-1ハロン12秒8を馬なりでマークした。

 「先週(12日)にサトノプリンシパルと併せ、コースでしっかり追い切ったので、今回は軽く流す程度の調整にしました。時計以上にスピード感があり、中山記念を叩いた効果は大きいと思います」

と、田中淳師も上昇ぶりをアピールした。3歳時は、特別指定(いわゆる特指)競走に出走できたので、芝の選択肢は多かったが、古馬になると指定競走にしか出走できないため、出走できるレースも限られる。

 「これまでのレースを見ると、直線の急坂がこたえている印象もありますが、状態の良さで何とか好勝負したいですね」

と、3度目の中山で巻き返しを狙う。

 さて、ホッカイドウ競馬は14日、2歳馬の能力検査がスタートした。全14Rが組まれ、83頭が出走したが、800メートルの基準タイム(57秒0)を全馬が上回って合格した。

 1番時計を記録したのは5Rに出走したアザワク(牝2歳、北海道・角川厩舎)とプリモジョーカー(牝2歳、北海道・角川厩舎)の50秒8だった。最先着となったアザワクは、新種牡馬のカレンブラックヒル産駒。4Rで1着となったダリル(牡2歳、北海道・田中淳厩舎)を含め、2頭とも1着でゴールし、仕上がりの早さをアピールした。

 カレンブラックヒル産駒は、総じて軽い走りをすることから、力の要る地方の馬場への適応力が半信半疑な面はあったが、全国の中でも砂が深い門別の馬場で、良馬場で好時計をマークしたことは、ダート適性の高さを物語る。特に、4Rで1着となったダリルは

 「入厩後、カイ食いが落ちて、牧場の時より20キロは減っていました。背腰の張りも気になる面はあり、能検を受けて休ませる運びの中で、想像以上の走りを見せたことに、将来性の高さがうかがえました。芝も合いそうな走りなので、まずは認定を勝ち、札幌の特別を狙いたいですね」

と、田中淳師も期待を寄せる。その他の新種牡馬、コパノリチャード、リアルインパクト、マジェスティックウォリアー、ワールドエース、トゥザワールド、エスケンデレヤ、オーシャンブルーの産駒たちも合格している。(競馬ライター)

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