【高松宮記念】昨年3着ナックビーナス、過去2年より1走少ない臨戦過程で万全

スポーツ報知
余力十分に頂点を目指すナックビーナス

◆第49回高松宮記念・G1(3月24日・芝1200メートル、中京競馬場)

 第49回高松宮記念・G1(24日、中京)は春の短距離王決定戦。昨年の最優秀短距離馬ファインニードルが引退し王者不在の戦いで、注目されるのは昨年の2、3着馬だ。重賞戦線で戦い続け、6年連続で連対している“鉄の女”レッツゴードンキが今度こそか。ナックビーナスは前2年より1走少ない臨戦過程で狙いを定めてきており、こちらも侮れない。

 「3度目」のナックビーナスは違う。「こういう舞台に人気をもっていけるっていうのはありがたい」と杉浦調教師。500キロを超える大型馬の完成度は日増しに高まる一方だ。3度目の正直へ手応えがある。

 過去2度の高松宮記念は17年8着、18年3着。いずれも年明けから4戦目となるローテーションで臨んできた。今年は昨夏のキーンランドCに勝って大きく賞金を加算したこともあり、1月のカーバンクルS(2着)の後は中7週でオーシャンS(2着)へ。「もともと今の時期はいい馬。前走を使ったらもっとよくなる、って感触でここまで来れた」と杉浦師。年明け3戦目で臨む今回は万全の状態だ。

 過去10年で、6歳馬は43頭が出走。【06136】と、6歳馬にとっては鬼門だが、そのジンクスを吹き飛ばす勢いすらある。昨年はオーシャンS(2着)での賞金加算で18番目にたどり着いたこの舞台。それでも10番人気で3着に入り、波乱を演出した。「波のある馬ではないので(昨年と比べても)変わらない」。1走分の“余裕”が、3度目は主役となる気配を漂わせる。(恩田 諭)

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