2000年の高松宮記念を制したキングヘイロー死す 

スポーツ報知
00年高松宮記念でG1初制覇を果たしたキングヘイロー(手前)

 2000年高松宮記念を制したキングヘイロー(牡)が19日朝、けい養先の北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで老衰のため死んだ。24歳だった。

 同馬はスペシャルウィーク、グラスワンダー、セイウンスカイなど黄金世代の一角。福永祐一とコンビを組んだクラシックは皐月賞2着、日本ダービー14着、菊花賞5着とタイトルに届かなかったが、5歳春の高松宮記念で柴田善臣を鞍上に悲願のG1制覇を達成した。01年から種牡馬に転身。09年高松宮記念で父子制覇を達成し、同年のスプリンターズSも制したローレルゲレイロや、06年オークス、秋華賞を勝利したカワカミプリンセスなどを送り出した。

 昨年までは種付けを行っていたが、今年は申し込みの減少などもあり、種付けせずに余生を過ごしていたという。同スタリオンSの山崎マネジャーは「冬を越して少しずつ弱っていたんですが、ここ何日かで急に…。もうちょっと長生きしてもらって、マヤノトップガンと一緒に元気な姿を見せてほしかったですね」と別れを惜しんだ。24日の高松宮記念には産駒のダイメイプリンセスが出走する。

 ◆キングヘイロー 父ダンシングブレーヴ、母グッバイヘイロー(父ヘイロー)。現役時、栗東・坂口正大厩舎に所属。北海道・新冠町の協和牧場の生産。通算27戦6勝。総収得賞金は5億26万6000円。主な勝ち鞍は00年高松宮記念・G1、99年中山記念・G2、97年東京スポーツ杯3歳S、99年東京新聞杯(以上G3)。

 坂口正大元調教師「一昨年の夏に会いに行ったのが最後になったね。マヤノトップガンと一緒のところにいるから、ニンジンを1箱用意したんだ。思い出に残っているのは高松宮記念。気性が難しくて極端な競馬しかできなかったけど、改修前の中京の短い直線をごぼう抜きで来たもんね。1200メートルは得意じゃないのに。その高松宮記念の週に亡くなるなんてね。因縁を感じるよね」

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