【高松宮記念】ロジクライ、スプリント戦初投入 騎乗停止明けルメール「自信はちょっとある」

スポーツ報知
ルメールを背に坂路を駆け上がるロジクライ。上昇一途の動きだ

◆高松宮記念追い切り(20日・栗東トレセン)

 春のG1開幕戦、第49回高松宮記念(24日、中京)の追い切りが20日、東西トレセンで行われた。ロジクライは、栗東・坂路で軽めに調整。騎乗停止が明けて復帰するルメールは「自信はちょっとある」と打ち明けた。

 勝った昨秋の富士S以来、ロジクライの感触を確かめたルメール。その口調は滑らかだった。

 「軽い追い切りだったけど、コンディションは良さそうだね」

 栗東の坂路をほぼ馬なりで55秒2―12秒3。1週前には49秒4の猛時計を出し、今週は整える程度にとどめたが、シャープに脚を伸ばして好調キープをうかがわせた。

 デビュー時からマイル路線を歩んできたが、6歳春にしてスプリント戦に初めて投入。未知なる距離だが、鞍上は新たな可能性を感じている。

 「短い距離になるけど、前走と前々走はスピードを見せた。モズスーパーフレアとか1200メートルのスペシャリストがいて、ストロングペース(速い流れ)になりそう。中京は直線が長いし、坂がある。1200メートルだけど、スタミナが必要。この馬は1400~1600メートルで走れるからね」

 実際、改修後の12年以降はカレンチャン、ロードカナロア、コパノリチャードなど1400メートルの重賞でも好成績を残した馬がV。タフな尾張の電撃戦を乗り切れるだけの持久力を備えるパートナーは頼もしい。2日の中山1Rで斜行し、2週間の騎乗停止。処分が明け、今週から復帰する名手も期待を膨らませる。

 「ストライドが大きいから、だんだんペースアップしたい。自信はちょっとある」

 勝てば自身の19年G1初白星。弾みをつけて、アーモンドアイ、レイデオロが待つドバイへと飛ぶか。(橋本 樹理)

競馬

×