【大阪杯展望】G1馬8頭が激突…昨年の最優秀3歳牡馬に輝いたブラストワンピースが中心

スポーツ報知
大阪杯の登録馬。*騎手は想定

 第63回大阪杯・G1は31日、阪神・芝2000メートルの舞台で行われる。

 有馬記念でG1初制覇を果たし、最優秀3歳牡馬に輝いたブラストワンピース(牡4歳、美浦・大竹正博厩舎)の2019年始動戦。筋肉質な体型だけに、有馬記念の2500メートルより、今回の2000メートルの方が適条件といえる。池添騎手とのコンビワークも抜群で、今年の大飛躍に向けて負けられない一戦だ。

 逃げた有馬記念で直線粘れず5着に敗れたキセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)だが、秋4戦というローテに加え、小回りの中山もこの馬の走りとフィットしていなかったか。ここも先手を取れるメンバー構成だけに連戦の疲労が取れていれば、スピード、持久力を生かした逃走劇が見られるはずだ。

 前走の中山記念はスタートでつまづき、3着に敗れたステルヴィオ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)。器用な脚、一瞬の反応があるタイプでインでも巧みに立ち回れるのは大きなアドバンテージ。内回りなら2000メートルも問題ないはずだ。叩いた上積みが見込め、鞍上・丸山も2度目の騎乗で意地を見せたい一戦。ここは前進を期待する。

 予定していた昨年の天皇賞・秋の前哨戦・神戸新聞杯を勝利するも、レースの疲労が抜けずに休養に入ったワグネリアン(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)。帰厩後はここを目標に順調に調整を積まれた。本来の状態に戻りさえすれば能力的には十分に争覇圏。ともに日本ダービーを制した福永騎手とのコンビでG1・2勝目を目指す。

 金鯱賞3~5着のエアウィンザー(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)、ペルシアンナイト(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)、アルアイン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)がそろってエントリーしてきた。中でもペルシアンナイトは昨年、スワーヴリチャードをゴール前で追い詰めた2着馬。実績、コース適性で勝機をうかがう。

 堅実型のダンビュライト(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、京都記念を勝って勢いに乗っての参戦。当日落ち着いて臨めることが好走の条件になる。

 中山金杯、京都記念連続2着のステイフーリッシュ(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)も堅実な差し脚を生かして流れ込みを狙う。

 香港カップの4着から帰国初戦になるサングレーザー(牡5歳、栗東・浅見秀一厩舎)は、札幌記念1着、天皇賞・秋2着と距離適応を難なくこなした実績があり、調整の進み次第で面白い存在に浮上する。

 福島記念、小倉大賞典とローカル重賞を連勝中のスティッフェリオ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)は田辺騎手とのコンビで一発を狙う。(大上 賢一郎)

競馬

×