【POG】アメリカンファラオ初年度産駒アブルハウルなど、社台ファームの注目3頭を紹介

スポーツ報知
アブルハウル

 馬トク報知では、POGファン必見の「2019年版POGプリント 社台ファーム」を全国主要コンビニのマルチコピー機で発売中です。紙面では、注目を集める3頭をピックアップしました。また、4月上旬からはノーザンファーム早来など他の牧場のPOGプリントも発売を予定しています。

 今年の注目は、37年ぶりに米国のクラシック3冠を制したアメリカンファラオの初年度産駒かもしれない。その歴史的名馬は初年度の種付け料が20万ドル(当時の為替レートで約2400万円)。貴重な血脈が日本でも導入された。

 馬主の社台レースホースで募集価格5000万円の大物は外国産馬のアブルハウル(父アメリカンファラオ、母キトゥンズダンプリングス)。4月28日生まれ。3月中旬時点の馬体重は476キロで、発達した前駆と大臀(でん)筋が目立つが、均整の取れた馬体からは中距離志向のイメージを抱かせる。栗東の池江厩舎に所属する予定。社台ファームの青田力也氏は「すごくあか抜けたバランスの取れたボディーの持ち主。柔軟性のある身のこなしで走ることができる、すごく楽しみな馬です」と期待を隠さない。

 母系も優秀で母キトゥンズダンプリングスは、米国のクイーンエリザベス2世CCS=芝1800メートル)でG1勝ちの実績馬。父キトゥンズジョイは、ダッシングブレイズなどの産駒が日本の芝でも対応してきた軽さを備える。父系が持つパワー注入でどういう走りを見せるか注目だ。

 POG的に安定感があるのは、やはり国内王者のディープインパクト産駒。半姉にオークス馬のソウルスターリングを持つスパングルドスター(母スタセリタ)が注目株だ。こちらも馬主は社台レースホースで、所属先は全姉シェーングランツと同じ美浦の藤沢和厩舎。1月28日の早生まれで、重厚感のある姉2頭に比べると、464キロと少しコンパクトで父譲りのシャープな馬体だが、姉同様に早めの始動が期待できそう。

 「走らせた時にすごく雰囲気があって、騎乗者からは『走りがずば抜けている』との声が聞こえるほど、迫力もスピードもすごい馬です。跳ねるようなフットワークは特に素晴らしいものがあります」と青田氏は絶賛する。

 今年からデビューする新種牡馬からも目が離せない。ジャパンCなどG1・2勝のエピファネイアからはレッドデュラン(母レッドオーヴァル)に注目。馬主は「レッド」でおなじみの東京ホースレーシングで、父と同じ栗東の角居厩舎に所属する予定。4月3日生まれで、母似の小柄な馬体は427キロ。

 母はG1タイトルこそないが、桜花賞2着、スプリンターズS3着とG1戦線で活躍したディープインパクト産駒。バランスの取れた馬体で、長丁場向きの父との配合から守備範囲は広がりそう。「それほど大きなサイズではなかった母の初仔ですし、そこまで大きくはならないと思っています。気持ちが早く入るタイプで、前進気勢が旺盛なのも持ち味で、このまま進めていければと思います」と青田氏。早く仕上がりそうなタイプで2歳夏のデビューを目指している。

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