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JRA初勝利を挙げた兵庫の大山真吾 報知杯FRでも大胆騎乗に注目

2018年2月28日16時0分  スポーツ報知
  • 阪神6RのナムラシンウチでJRA初勝利をあげた兵庫競馬所属の大山真吾騎手(右は藤懸騎手)

 先週も数多くのドラマがあった中央競馬。2月いっぱいで定年となる福島信晴調教師が25日にダイアナヘイローで阪急杯を勝って締め、さすが武豊!と思った方は多いだろう。

 今回のコラムでスポットを当てたいのが、その前日の24日、同じく福島調教師に勝利を贈った地方の兵庫競馬に所属する大山真吾騎手(34)。阪神6Rのナムラシンウチで鮮やかに差し切り、これがJRA初勝利となった。2013年2月以来のJRA騎乗で、中央では通算20戦目。ホームの園田競馬場と近いこともあり、多くの園田の常連客がウィナーズサークルに駆けつけて祝福。地方通算1300勝を超える名手はいつもの白、袖に青一本輪とは違う紫の勝負服で、初々しい笑顔を見せていた。

 単勝12番人気、45・2倍の伏兵を勝利に導き、これで名前を覚えた中央のファンは多かったはず。「久々の中央遠征で勝てて、本当にうれしかったです。いつも馬の能力を全部引き出すことを心掛けて乗っています。真面目に走ってくれて残り100メートルぐらいで勝てるなと思いました。阪神は園田と違って直線が長かったです。だから、差し切れました。レース後は今月いっぱいで定年を迎えられる福島調教師の笑顔が印象でした」と大喜び。翌日、園田競馬場の調教でも、多くの関係者から祝福を受けていた。

 2003年10月にデビューし、昨年はキャリアハイの地方128勝。今年も地方35勝(2月26日時点)を挙げ、地方ジョッキーの全国トップ10にランクインしている。「自分の中で何か変わった、変えたなどはありません。馬の巡り合わせだと思います。いいタイミング、いいサイクルで乗れているので、それが結果につながっているんだと思います」と大山騎手は謙虚に自己分析するが、レースでは大胆。兵庫所属のトーコーヴィーナスに乗ってJRA勢を相手に逃げ粘り同着2着となった2016年のレディスプレリュード・地方交流G2など、思い切ったレースぶりには定評がある。

 JRA初勝利を挙げて注目を集める大山騎手は、3月11日も阪神で騎乗する予定だ。兵庫所属のスウォナーレは先週のマーガレットステークス(10着)に続き、報知杯フィリーズレビュー・G2にも出走へ。桜花賞トライアルでもコンビを組む。「中央の重賞に乗るのは初めてだから本当に楽しみです。スウォナーレは初めて芝を走った経験が次につながってくれたら。1400メートルに延びるのはいいと思います」と期待。さらに強力な相手がそろっていても、全力でぶつかっていくつもりだ。

 2月24日は5鞍の騎乗だったが、中央の関係者にアピールしたことでエキストラ騎乗が増えることは十分にある。「土曜、日曜は中央競馬を見て、平日は園田競馬を見て応援してもらえたらうれしいです。次に中央に遠征する機会では1鞍でも多く乗って、いい競馬ができるように頑張りたいです」と闘志満々。勢いに乗る兵庫のシンゴが、3月11日にまた何かやってくれそうな気がする。(記者コラム・内尾 篤嗣)

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