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14頭出走の日本馬はドバイで勝てず…来年こそゴドルフィン軍団に雪辱を

2018年4月2日8時0分  スポーツ報知
  • 7R ドバイターフ(G1) ゴドルフィンのベンバトル(左から3頭目)が抜けだし日本勢を駆逐

 ロイヤルブルー、ロイヤルブルー、またまたロイヤルブルー。日本馬14頭が出走した今回のドバイ国際競走。上位独占を期待してドバイ入りしたが、アウェーの洗礼を受ける格好に…。高松宮記念もゴドルフィンのファインニードルが勝っており、中東の地で改めてゴドルフィン軍団の強さを見せつけられた。

 ターフのベンバトルが3馬身4分の1差、シーマ・クラシックのホークビルが3馬身差。とどめは1着賞金600万ドル(約6億3600万円)のワールドカップで、サンダースノーが5馬身4分の3差の圧勝劇。日本でもおなじみのスミヨン騎手が「直線に入って誰も追いかけてくることはできないと感じた。今日のサンダースノーは、打ち負かすのはどの馬でも難しかったと思うよ」。ウエストコーストをはじめとしたアメリカ勢の3連覇を阻み、誇らしげだった。

 ドバイレーシングが主催した3月29日の朝食会では、ゴドルフィン専属トレーナーのビンスルール調教師、アップルビー調教師、UAEと英国で主戦を務めるビュイック騎手が3人並び自信満々の表情で取材に応じていたことが印象的だった。「特別な31日になるだろうね」と不敵に笑ったのはビュイック騎手。結局、ビンスルール師のベンバトル、アップルビー師とビュイック騎手のホークビル、最後にビンスルール師のサンダースノーがホームで存在感を示す形になった。

 3年ぶりに未勝利に終わった日本勢だが、勝つためには関係者の言葉にヒントがあったように思う。「メイダンのダートはスピードが必要。高松宮記念を勝つような馬でないとやはり厳しい」と話したのは、海外経験が豊富な森秀行調教師。ゴールデンシャヒーンはこれまで延べ10頭が挑んだが一度も勝っていない。オープンに上がったばかりのマテラスカイ(5着)が直線で粘って見せ場をつくったのだから、一線級のスプリンターならチャンスはあるはずだ。

 大挙のドバイ遠征で日本競馬の空洞化を心配する声はあるが、やはり海外で日本馬が勝つとファンはうれしい。今年、ドバイのJRA海外馬券の売り上げは4競走で31億1566万2400円。3競走の発売だった昨年から5億円以上もアップし、注目度の高さがうかがえる。「何を言われても海外に挑戦し続けたい。やっぱり世界を相手に戦わないと」と話したのは矢作芳人調教師。ターフのリアルスティール(3着同着)は2年ぶりの勝利はならなかったが、これからも海外に目を向け馬づくりを続けていく。

 再びドバイの地で日本馬が輝くことを、そして日本競馬の夢である凱旋門賞の制覇へ。今回の敗戦は大きな栄光への布石となることを願いたい。(記者コラム・内尾 篤嗣)

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