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障害の最強馬オジュウチョウサン グッズ販売でも“独走”

2018年5月12日10時0分  スポーツ報知
  • 4月14日、中山グランドジャンプで大竹柵障害を飛越するオジュウチョウサン
  • オジュウチョウサンのアイドルホースぬいぐるみ

 4月14日に行われたJ・G1の中山グランドジャンプ(中山競馬場・芝4250メートル)は、オジュウチョウサン(牡7歳、美浦・和田正一郎厩舎)が2番手から抜け出し、2着のアップトゥデイトに2秒4差をつける大勝。見る者の胸を熱くさせる走りで障害重賞を9連勝、障害G1では史上最多の5勝とハードル界を独走しているが、グッズ販売でも快進撃を見せている。

 これまでにも活躍した障害馬はいたが、グッズ化された馬はゼロ。しかし、史上最強と言える活躍とファンの声が、歴史を動かした。「メールでの問い合わせもそうですが、(競馬場でグッズを販売する)ターフィーショップで『オジュウチョウサンのぬいぐるみは出ないの?』という声がありまして。ここまで強い馬で、人気も出てきたので」。中央競馬ピーアール・センター商品開発管理課の小早川豊課長(56)はグッズ販売に至った経緯を説明。JRA制作のポスター「ヒーロー列伝コレクション」でも、今年3月に初の障害馬としてオジュウチョウサンが登場。「越えていく、王者」というキャッチフレーズ通り、レース以外でも“常識”を覆した。

 グッズはぬいぐるみ、クオカード、お皿など7種類を製作したが、とりわけ人気なのがぬいぐるみだ。すでにキタサンブラックやヴィブロス、レイデオロなどのアイドルホースが発売されていて、愛らしい座り姿に加え、それぞれの顔や体の模様、ゼッケンや馬具などを精巧に再現しているのが特徴だ。オジュウチョウサンには、障害馬ならではの生け垣もセットした。「これまで障害馬はなかなか作ってこなかったので、(今後も)ちょっとやそっとじゃ出てこないかと思い、生け垣だけでなく、メンコ(覆面)なども凝りました」と小早川さん。オジュウチョウサンはメンコ、生け垣のほかにもチークピーシーズ(ほおに着けるボア状のもの)も装着。まずは昨年の中山大障害優勝を記念したものを制作したが、平地馬よりも付属物が多くてお得感がありながら、価格は同じSサイズ1000円、Mサイズ1600円(いずれも税込み)だ。

 これらを、4月14日の中山グランドジャンプ当日に合わせて発売。レースが行われた中山競馬場には売り場を特設し、250万円を売り上げた。「ある程度、売れるかなというのはあったのですが、発売したばかりのものでこれだけ売れることはないですね」と、小早川さんは想像を上回る人気に驚きの口ぶり。ターフィーショップの通販サイトにもファンからのアクセスが殺到し、毎週商品の補充があったが、1か月足らずで完売。ぬいぐるみ以外のグッズもほぼ完売している状況だという。

 現在は、先日行われたばかりの中山グランドジャンプのバージョンを制作中。発売日は未定だが、S、Mサイズの他にもLサイズが加わる予定だ。好敵手であるアップトゥデイト(牡8歳、栗東・佐々木晶三厩舎)と「セットで飾りたい」という声もあるが、現時点では残念ながら、アップトゥデイトのグッズを製作する予定はないとのこと。

 「人気馬や、日本ダービー、有馬記念を勝った馬はぬいぐるみにしていますが、作る基準というのは特に決まっていなくて、人気を見ながらですね」と小早川さん。オジュウチョウサンはもちろんだが、真っ向勝負で王者に挑んでいくアップトゥデイトに声援を送るファンもまた多い。障害界に過去最高とも言えるスポットライトが当たる今、ファンの声が再び届く日が来るかもしれない。(記者コラム・橋本 樹理)

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